
埼玉(日本): その騒々しいファンたちは日本サッカー界の悪童を自称し、チームの赤いシャツ、白いショーツ、黒いソックスはマンチェスター・ユナイテッドに似ている。
しかし、落ちめのイングランドの巨人はクラブ・ワールドカップに出場しないが、浦和レッズは出場する。
日本で最も応援されているクラブは、6月14日に開幕する開幕戦でインテル・ミラノ、リバープレート、モンテレイと対戦する。
浦和は東京から北に1時間ほどの郊外にある何の変哲もない街だが、チームは埼玉スタジアムのホームに5万人以上の観客を集めることで知られている。
日本では群衆トラブルは極めて稀だが、浦和は昨シーズンの国内カップで「ウルトラ」なサポーターが障壁をなぎ倒し、相手ファンを脅したため、出場禁止処分を受けた。
2014年には、ファンが人種差別的な横断幕を掲げたため、非公開での試合を余儀なくされた。
サポーターたちは、自分たちは誤解されていると言い、世界中の観客の前で旗を掲げ、歌を口ずさむことを楽しみにしている。
浦和のファンである井上翔は、最近の試合前にAFPにこう語った。
浦和の正式名称である浦和レッドダイヤモンズは、三菱の企業ロゴにちなんでいる。
当初は三菱浦和フットボールクラブ(MUFC)と呼ばれていた。
アジアチャンピオンに3度輝いたにもかかわらず、浦和がJリーグで優勝したのは、ドイツ人元選手で1990年ワールドカップ優勝者のギド・ブッフバルトが率いた2006年の1度だけである。
浦和はクラブワールドカップに3度出場しており、最近では2023年の準決勝でマンチェスター・シティに3-0で敗れた。
ベテランGKの西川周作は、32チームが参加する初開催のクラブワールドカップで唯一の日本チームであることを誇りに思うという。
「この大会は世界中から注目を集めるだろうし、僕らにとっても大きな意味がある」
「なぜなら、その権利を得るためにはアジアチャンピオンになる必要があるからだ」
日本でプロサッカーが始まったのは1993年のことだが、浦和ではすぐに定着した。
クラブはブッフバルトを含む海外選手と契約し、小野伸二、長谷部誠、そして現日本代表GKのシオン鈴木のようなホームグロウン国際選手を獲得した。
2014年の試合前、スタンドの入り口に「日本人のみ入場可」と書かれた横断幕を掲げたファンがいた。
この事件によって浦和は、日本のクラブとして初めて非公開試合を命じられるという不名誉な栄誉を得た。
Jリーグが始まって以来、浦和の試合を観戦してきたファンの一人は、浦和は「ウルトラ・カルチャー」だと語った。
「それは浦和でしか得られないものだ」と、そのサポーターはナカジと名乗った。
「他のクラブは我々に敵わない。」
浦和の監督はポーランドのマチェイ・スコルツァで、2023年にクラブをアジア・チャンピオンズリーグのタイトルに導いた後、2度目の就任となる。
クラブワールドカップは、2月から12月までのJリーグのシーズン真っ只中に開催される。
浦和は国内リーグで好調なスタートを切り、昨シーズンは13位に終わったが、今シーズンはタイトルを狙えそうだ。
ノルウェー代表のDFマリウス・ホイブラテンは、クラブワールドカップは「気晴らしというより、モチベーションになる」と言う。
「浦和の数少ない外国人選手の一人であるこの30歳は、他国の強豪チームに会えるというのは、僕らにとっていい経験になる」
「ちょっと未知の世界だね。みんな本当に楽しみにしています」と語った。
AFP