
アラブニュース・ジャパン
ある日本の旅館経営者がコロナ禍の間に、業務改善のためにインターネットを活用することにした。
福岡市にある「あさひ旅館」は、宿泊客にその全滞在をライブ配信すれば、100円(約1米ドル)で宿泊できるというオプションを用意した。
ホテルを経営する27歳の井上鉄也さんは、配信は動画のみであるため、宿泊客が会話や電話をしている際のプライバシーは守られるとCNNのインタビューに語った。
彼のユーチューブ・チャンネルのライブ配信は「One Dollar Hotel(1ドルホテル)」というアカウント名だ。宿泊客が照明を付けたり消したりするのは自由で、浴室エリアはカメラの範囲から外してあるという。
昨年から旅館を経営し始めた井上さんは、新たなビジネスモデルを検討していたが、それは「誰もが話題にしてくれるような特別な何か」でなければならないと思ったという。
「昨今の若い人たちはプライバシーをそれほど気にかけません」と彼はいう。「1日だけなら見られるのもかまわないと言う人もいます」
ユーチューブ・チャンネルの登録者はすでに1000人を超えており、総再生時間が4000時間を超えれば広告を表示してチャンネルを収入源にできるようになり、それを待ち望んでいると彼は述べている。
部屋が空いている日は、彼自身が事務所で働いている姿をライブでストリーミング配信しているのだとCNNは報じる。