
西武鉄道は12日、子会社が運営する遊園地「としまえん」を8月末で閉鎖すると発表した。跡地には、小説・映画が人気の「ハリー・ポッター」の関連施設や、公園が整備される見通しだ。
西武と東京都、米映画大手ワーナー・ブラザース(WB)の日本法人などが跡地整備について覚書を結んだ。ハリー・ポッターの施設は2023年前半の開業を目指している。
小池百合子都知事は12日の記者会見で、としまえんを含む敷地について、「都民の憩いの場や、災害時の避難場所となる拠点を含む公園の整備を予定している」と説明した。
その上で、WBが英国に次いで世界で2カ所目となるハリー・ポッターのスタジオツアー施設を計画していると明らかにし、「安心・安全と楽しみがそろった地域となる」と期待感を示した。
としまえんは1926(大正15)年開園の都内有数の遊園地。全国的な知名度も高いが、ピーク時に390万人いた来場者は2019年度には107万人にまで落ち込んだ。
JIJI Press