


Faris Alrushud リヤド
バーレーンの日本人実業家、福田健人氏は湾岸地域で、投資と日本企業へのビジネス機会の提供を模索している。
福田氏はアラブニュースジャパンの取材に応じ、アラブ世界への関心と魅力について語り、バーレーンや湾岸諸国の文化の多様性に感銘を受けたと説明した。
同氏は「湾岸諸国の人々は自らの文化を守りつつ、国内の外国人と平和的に共存し、外国人の文化や宗教を尊重している」と語った。
道路のデザインや香水の製造などにも、フクタ氏は大いに興味を持ったという。
福田氏は「バーレーンは湾岸地域の中でも、物品の持ち込みを優先するならば最良の国です。それが毎月多くのサウジアラビア人がバーレーンを訪れている理由です」としている。
同氏は、日本企業の問い合わせ対応や貿易・マーケティングの相談に関連した業務の都合上、サウジアラビアを週1回訪問しているという。
サウジビジョン2030の一環としてサウジアラビアで働くことは、福田氏にとっての大望だったが、障害に阻まれて実現できなかったため、バーレーンで共同の商業関係を構築し、日本と湾岸諸国との間で商品をやり取りすることにしたという。
氏がアラブニュースジャパンに語ったところによると、ドバイが短期間で砂漠から先進国へと変貌を遂げた写真を見て、GCC(湾岸協力会議)に興味を持ったのがきっかけだという。
福田氏は、東京の大学で総合政策学を学んでいた時にUAEを訪れ、中東諸国の経済や政策について学んだ。
また、2016年にはエジプトの語学研修所に入り、アラビア語を学んだ。アラビア語を学ぶ上で最も苦労したこととして、文語と口語の区別の難しさと、文法の難しさなどを挙げた。
福田氏は「今後は、日本とアラブ諸国との交換留学のための研修プログラムを実施したり、日本人がアラビア語やアラブ文化に親しむための社会経験を提供したりしていきたい」と語った。