東京：高田賢三氏がコロナウイルスに感染し81歳でパリで亡くなったことを受け、日本のファッション愛好家、政治家、友人たちが、月曜日にこのデザイナーへの敬意を表した。

東京で高田氏と共にファッションスクールに通ったコシノ・ジュンコ氏は、地元メディアに彼の訃報を信じられないと語った。

「パリに行ってももう会えない。会いたいです。」と、2月にフランス首都に友を訪ねたコシノ氏は述べた。

「私はその後彼に電話して、『気をつけてね。外出しないでね』と言いました。 そうしたら『心配しないで、外出しないよ。私は（ウイルスに）気をつけるから。』と彼は言いました。」

世界的な「KENZO」ブランドの創業者である高田氏は、パリへと去った最初の日本人デザイナーでありシグネチャーの花柄で有名だった。

「本当にショックです。私はあの色遣いに感銘を受けました。」とツイッター上でファンの1人は述べた。「コロナウイルスが嫌いです。非常に多くのものを奪います。」

「KENZOの花柄と香水が大好きでした。多くの素晴らしいことを教えてくれてありがとう。コロナウイルスめ！」という別の書き込みもあった。

日本のトップ報道官は、「我が国の芸術と文化を世界に伝えた」高田氏の死を受けて「心からの哀悼の意」を表明した。

加藤勝信官房長官は記者団に対し、「非常に悲しい。世界規模で活躍する日本人デザイナーとして、大成功を収め、高い評価を得た。」と語った。

小池百合子東京都知事もツイッターでデザイナーに哀悼の意を表し、「彼の素晴らしい才能に敬意を表したい。」と語った。

デザイナー高田賢三氏、コロナで死去　https://t.co/yyJwjonm26
謹んでお悔やみを申し上げます。
2018年11月に東京都とパリ市で共同実施した「FUROSHIKI PARIS」ではフォンダシオン・ルイ・ヴィトン前の作品をデザインしてくださいました。
高田さんの素晴らしい才能に改めて敬意を表します。 pic.twitter.com/Ge7UhSUE66

— 小池百合子 (@ecoyuri) October 5, 2020

高田氏が1960年代に卒業したファッションスクールの文化服装学院は、氏が若い才能を育成しインスパイアすることを助けたと声明で述べた。

1939年にホテル経営者の家庭に生まれた高田氏は、芸術を学ぶことを選択しスター学生となり、その後1965年にパリに移った。

色、派手なプリント、民俗的刺繡の折衷的組み合わせで知られるケンゾーのブティックは、1980年代初から世界中にオープンした。

高田氏は1月に、80歳でファッションからインテリアデザインに移行すると発表した。

「我がブランドの理想のインテリアは、快適さの1つで、室内にいたくさせるものです。私はアグレッシブではなく柔らかで詩的なものが好きです。夢を見るのが好きなのです。」とAFPとのインタビューで氏は語った。