• 代表団は31日、大統領指導評議会議長と会談した
• 30日、マアリブでアルカイダ工作員3人が殺害されたと報じられた。米国の無人機が工作員の車を攻撃したとみられている

サイード・アル・バタティ

アル・ムッカラー：EUイエメン特使の一団は、イエメンの臨時首都である南部の港湾都市アデンに帰ってきた。一団は、国際的に承認されたイエメン政府と、同国の戦闘部隊を結束させ、経済を安定させ、イエメン内戦の終結に向けた和平合意を促進しようとするイエメン政府の取り組みへの支持を表明した。

イエメン政府関係者が明らかにした。

ガブリエル・ムヌエラ・ヴィナルス氏が率いる代表団は31日、大統領指導評議会のラシャド・アル・アリミ議長と会談した。

報じられたところによると、会談では、和平を促進する方法、イエメン国民の苦しみの軽減を目指す同国政府の経済政策、軍隊や治安部隊、同評議会の指揮下にあるその他の武装集団を結束させる同評議会の取り組みについて話し合われた。

国防相であるモフセン・アル・ダイリ中将との個別の会談で、特使らはイエメン政府の和平プロセスへの関与と、イエメンの部隊を結束させる取り組みを称賛した。特使らは アハメド・アワド・ビン・ムバラク外相と、国連が仲介した停戦を復活させるための取り組みについても議論した。

匿名を希望したイエメン政府関係者はアラブニュースに対し、「特使らはイエメン政府への支持を表明するためにアデンを訪れたが、イエメン内戦を終わらせるための新たな提案については議論しなかった」と話した。

「彼ら（EU特使）には、和平をもたらす新たな提案はない。アデンに戻った後、国際社会が（大統領指導）評議会とイエメン政府を支持していることを再確認するため（に来たの）だ」とその関係者は話した。

「ハンス・グルンドベルグ国連イエメン担当特使は来週アデンを訪問する予定だ」とその関係者は付け加えた。

EU特使による今回のアデン訪問は、同じようにイエメン政府への支持を表明した12月上旬の訪問に続くものだ。

国際的な仲介者はサヌアやアデンなどを行き来し、交戦中の両派閥を説得して10月に失効した国連が仲介した停戦を復活させようとしたが、失敗に終わった。

一方、中部マアリブ県では30日にアルカイダ工作員3人が殺害された。米国の無人機が、工作員らを乗せた車を攻撃したとみられている。地元メディアが報じた。

「彼らがマアリブのワディ・アベダ地域にある辺ぴなアル・サマダ地区にいたときに無人機がミサイルを発射し、彼らの車に命中させた」とアル・マスダール・オンラインは報じた。「この攻撃は精密で、その車に乗っていた人たちは即死だった」という。

他の地元メディアによると、死者の1人は、アルカイダで爆弾を作っていたアブ・ハッサン・アル・ハドラミ氏だという。同氏は、12月にマアリブの近くの同じ地域で行われた前回の無人機攻撃から逃れていた。

テロリズム専門家でケンブリッジ大学ガートン・カレッジ校長のエリザベス・ケンダル氏はアラブニュースに対し、「アラビア半島のアルカイダ（AQAP）」はアル・ハドラミ氏や最近殺害された他のメンバーの死亡を確認していないと話した。

「AQAPの公式チャンネルも主要なファン・チャンネルも、この名前の工作員の死亡を確認していない」と彼女は述べた。「だが、この組織の殉教者の発表はリアルタイムではなく、遅くなりがちだ。AQAPは1月7日以降、新たな殉教者を発表していない」

イエメンにいるアルカイダ戦闘員を狙った米国の無人機攻撃の数は、ここ6年、大幅に減少している。

イエメン軍と治安部隊が過激派を、アビヤン、アデン、シャブワ、ハドラマウト、ラハジなどにある都市部の主要拠点から着実に追い出してきたからだ。

直近では、アビヤンとシャブワの広大で険しい山や谷にある長年使ってきたアジトから追い出した。