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ポンペオ氏、バイデン氏の勝利を否定しヨーロッパ・中東へ

マイク・ポンペオ氏、金曜日にヨーロッパおよび中東へ(File/AFP)
マイク・ポンペオ氏、金曜日にヨーロッパおよび中東へ(File/AFP)
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13 Nov 2020 10:11:23 GMT9
13 Nov 2020 10:11:23 GMT9
  • 7か国をめぐる外遊には、任期を終えつつあるトランプ政権の優位性を強調する狙い
  • ポンペオ氏は一週間の外遊でフランス・トルコ・ジョージア・イスラエル・アラブ首長国連邦・カタール・サウジアラビアを訪れる

ワシントン:マイク・ポンペオ国務長官は、先週の大統領選でドナルド・トランプ大統領が敗北したことを否認し、今週の金曜日にヨーロッパと中東をめぐる外遊に出る。これらの国の指導者たちは、ジョー・バイデン元副大統領の当選を祝福している。

7か国をめぐる外遊には、任期を終えつつあるトランプ政権の、とくに反中・反イラン政策の優位性を強調する狙いがある。さらに、前国務長官が避けた、ヨルダン川西岸のイスラエルの入植地も訪れるとみられている。

しかし通常の外交問題は、国際政治における異例の事態の陰に隠れてしまったようだ。米国の高級外交官が、大統領や共和党の大半と同様に大統領選の結果を受け入れなくても、世界のほとんどは受け入れている。

ポンペオ氏は出発の数日前、政権移行に関する記者からの質問に、「トランプ政権2期目への移行はスムーズに進むだろう」と答えて人々を驚かせた。はじめは冗談交じりだったポンペオ氏だが、続けて真面目なトーンで、「1月20日に就任する大統領のもとで、国務省は問題なく機能することを約束する」と話した。しかし、保守系メディアに対するこのコメントでも、続く声明においても、大統領になるのがバイデン氏だとは認めていない。

一週間の外遊で、ポンペオ氏はフランス・トルコ・ジョージア・イスラエル・アラブ首長国連邦・カタール・サウジアラビアを訪れる。これらの国の指導者は、すでにバイデン氏に対して公式な祝辞を送っている。

このうち、フランス・トルコ・ジョージア・カタールの4か国はトランプ政権と険悪であり、ポンペオ氏がこれらの国の指導者と公式な約束をしているのかも明らかになっていない。ポンペオ氏と報道の冷え切った関係は有名で、記者からの質問を受け付けるかどうかさえ不透明だ。

関係筋によれば、国務省はトランプ氏の否認と、内閣に対するバイデン氏への政権交代に協力しないようにとの指示に同調し、バイデン氏の各国指導者への呼びかけに協力していない。

根拠もなく大統領選の不正を訴えるトランプ氏へのポンペオ氏の熱烈な支持は、民主主義の行き届いていない外国へ声明を発する米国の立場を脅かす。

ポンペオ氏は木曜日、香港の立法府について意見を述べ、ここ数週間のうちに、選挙の不正を疑われているベラルーシ・タンザニア・コートジボワールを非難している。

さらに火曜日の記者会見でポンペオ氏は、トランプ氏の根拠のない抵抗が米国の信頼性を損ねているのではないかという記者からの質問をはねつけ、次のように答えた。「馬鹿げた質問だ。国務省は世界中の選挙が安全で自由で公正なものになるよう細心の注意を払っている。職員たちもそのために命をかけている」

バイデン氏はすでにオーストラリア・カナダ・日本・韓国の首脳と談話し、ソーシャルメディアをはじめ多数から祝辞を受けている。

それでもポンペオ氏は何も変わらずに職務を続けるという。

「私は国務長官だ」と彼は語る。「私は世界中から連絡を受けている。彼らは我々の選挙を見ていて、我々が法的な手続きを踏んでいることも、時間がかかることも理解している」

AP

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