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2020年の幕が下りても、ウイルスによって静かな新年を余儀なく迎える世界

大晦日のお祝いで、世界一高いビルであるブルジュ・ハリファから打ち上げられた花火。アラブ首長国連邦(UAE)、ドバイ、2020年12月31日(ロイター)
大晦日のお祝いで、世界一高いビルであるブルジュ・ハリファから打ち上げられた花火。アラブ首長国連邦(UAE)、ドバイ、2020年12月31日(ロイター)
新年のお祝いが始まると、シドニーオペラハウスとハーバーブリッジで花火が打ち上げられた。豪州、シドニー、 2020年12月31日(AP)
新年のお祝いが始まると、シドニーオペラハウスとハーバーブリッジで花火が打ち上げられた。豪州、シドニー、 2020年12月31日(AP)
大晦日、シャンゼリゼ通り駐車中の警察車両。フランス、パリ、2020年12月31日(AP)
大晦日、シャンゼリゼ通り駐車中の警察車両。フランス、パリ、2020年12月31日(AP)
政府がコロナウイルスの蔓延を防ぐために大人数の集会を禁止したため、静かな新年を迎えた町をお祝いの花火が空を照らす。フィリピン、ケソン市、2021年1月1日、金曜日の早朝。(AP)
政府がコロナウイルスの蔓延を防ぐために大人数の集会を禁止したため、静かな新年を迎えた町をお祝いの花火が空を照らす。フィリピン、ケソン市、2021年1月1日、金曜日の早朝。(AP)
大晦日におけるビクトリアハーバーの概観。香港、2020年12月31日(AP)
大晦日におけるビクトリアハーバーの概観。香港、2020年12月31日(AP)
大晦日のお祝いに、ナイル川で花火が打ち上げられるのを見学する人々。エジプト、カイロ、2020年12月31日(AP)
大晦日のお祝いに、ナイル川で花火が打ち上げられるのを見学する人々。エジプト、カイロ、2020年12月31日(AP)
新年を前におもちゃ屋の店頭を飾る店主。クウェート、クウェート市、2020年12月31日(AP)
新年を前におもちゃ屋の店頭を飾る店主。クウェート、クウェート市、2020年12月31日(AP)
ダウンタウンにある有名なネルソンマンデラ橋で行われる大晦日のキャンドルライトセレモニーに参加する現場労働者たち。南アフリカ、ヨハネスブルク、 2020年12月31日(AP)
ダウンタウンにある有名なネルソンマンデラ橋で行われる大晦日のキャンドルライトセレモニーに参加する現場労働者たち。南アフリカ、ヨハネスブルク、 2020年12月31日(AP)
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01 Jan 2021 09:01:24 GMT9
01 Jan 2021 09:01:24 GMT9
  • パンデミックによる制限措置で、屋外で集まることを禁じられた人々は、テレビで花火大会を楽しむ

今年の大晦日は、多くの人が是が非でも忘れたい年に別れを告げるため、世界中の多くの国で、これまで類を見ないほど祝われている。

南太平洋からニューヨーク市まで、パンデミックによる制限で、野外で集まることを禁じられた人々は、花火大会をテレビ観賞するか、2020年の終わりを、友人や大勢の見知らぬ人々と大騒ぎで乾杯して迎えることもできないので、お祝いもそこそこに片付けるしかなかった。

アジアから中東、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ大陸へと真夜中となり、その後の新年の迎え方は、新型コロナウイルス感染症への各国の対応をそのまま反映した。一部の国や都市では新年の祝祭を中止したり、規模を縮小したりしたが、新型コロナウイルス感染症を抑制できている都市などでは例年のように執り行われている。

オーストラリアがまず主要各国の中でいち早く2021年を迎えた。通常であれば、100万人あまりの人々が花火観賞のためにシドニー港に押し寄せる。しかし、今回に限っては、当局がシドニーのハーバーブリッジの周辺を照らす7分間の花火を、家で観賞するよう住民に呼びかけたため、ほとんどの人々がテレビで観賞することとなった。

タイムズスクエアでの大晦日の祝賀会で歌う、歌手のマシン・ガン・ケリー(Machine Gun Kelly)、2020年12月31日、ニューヨーク市 (AFP)

ニューヨークのタイムズスクエアでは、ボールはいつものようにドロップするように設定されていたが、警察は大晦日の代名詞となっているサイトをフェンスで囲み、とにかく群衆が集まることを防いだ。

12月31日、世界でもう一つの人気スポット、アラブ首長国連邦のドバイの祝典は、感染の急増にもかかわらず、強行開催されている。世界で最も高いタワービルであるブルジュ・ハリファの上空で花火がさく裂する前には、ビルに短時間マスクをした医療従事者たちの画像が写し出された。何万人もの人々が通りに殺到し、社会的距離のためにマークされた印はほとんど無視された。

それでも、パンデミックは本来自由奔放な精神の夜を人々から奪っている。当局はドバイのダウンタウンの騒々しい群衆を制御するために、多数の ウイルス対策を実施している。高級バーやレストランでは、音楽が鳴り響き、人々は飲酒を許されたが、ダンスは厳禁とされた。

南アフリカの人々は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックで亡くなった医療従事者と人々を称えるために、パーティーをキャンセルしてキャンドルを灯すように促されている。

多くのヨーロッパ諸国、フランス、イタリア、トルコ、ラトビア、チェコ共和国、そしてギリシャなどでは、当局は、夜間外出禁止令など、公衆衛生規則に違反して飲み騒ぐ人々がいれば、容赦なく取り締まる旨警告している。

フランス政府は、全国的な外出禁止令を施行するために、通りの警固に10万人の警察官を動員した。

大晦日のお祝いの間、エジプトの首都カイロのナイル川が光に照らされる、2020年12月31日。(AFP)

時計が真夜中になると、モスクワの赤の広場やアテネのアクロポリスの上空は打ち上げられた花火で彩られたが、人々が家にいるようにとの命令に従ったため、花火の破裂音は無人の通りに反響した。

ベルリンからブリュッセルまで、通常ならば騒々しい新年の祝いは、パンデミックの影響を受けて静寂に祝われた。

英国のEUからの完全な分離を、盛大に祝いたいと思う英国政府でさえ、記録的な新規感染者数の前では、「新年を自宅で安全に過ごすように」と、国民に懇願する広告を掲載するしか術はなかった。ロンドンで毎年恒例の大晦日の花火大会は中止となったが、深夜0時前には事前には知らされていなかった花火の打ち上げが放送され、医療従事者への賛辞、ブラック・ライブズ・マター運動への言及、さらにはバーチャルワークミーティングのバグベアーに言及して「ミュートになっています」という声まで放送されていた。

通常、ローマの大晦日のお祝いに人気のあるヴェネツィア広場で車を止める警察官、2020年1月1日。(AP)

パンデミックが始まって以来、コロナウイルス関連で、世界で180万人以上の人々が亡くなっている。

ドイツのアンゲラ・メルケル首相をはじめ、一部の指導者は、新年の挨拶で、都市封鎖中の苦難に耐えている市民に感謝すると共に、規則違反者を厳しく批判した。 他の首脳、例えばイタリアのセルジョ・マッタレッラ大統領などは、科学的問題を取り上げ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチンを受けることへの恐れを捨てるよう国民に呼びかけている。

シドニーより2時間早く新年を迎えるニュージーランドや、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の陽性反応者がいない南太平洋の近隣の島々のいくつかは、通常の新年のお祝いが執り行われた。

中国社会では、ウイルスの世界的蔓延もあって、太陽歴の新年の祝いは非常に控えめなものとなった。そもそも中国では、2021年2月に始まる旧正月の方が盛大に祝われる。中国の武漢市で人々を苦しめている謎の呼吸器疾患に関する最初の報告がなされたのは、ちょうど1年前のことであった。

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