Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • ビジネス
  • USスチール買収「できるだけ早く」=完了予定延期で―日鉄

USスチール買収「できるだけ早く」=完了予定延期で―日鉄

日鉄はまた、買収完了後をにらみ、6月をめどに劣後債などの発行で総額2000億円程度の資金調達を実施する方針を明らかにした。 
日鉄はまた、買収完了後をにらみ、6月をめどに劣後債などの発行で総額2000億円程度の資金調達を実施する方針を明らかにした。 
Short Url:
09 May 2024 10:05:21 GMT9
09 May 2024 10:05:21 GMT9

日本製鉄の森高弘副会長は9日の決算会見で、米鉄鋼大手USスチールの買収完了時期を当初予定の9月から12月に延期したことについて、「できるだけ早いタイミングで完了するというスタンスは変わっていない」と述べ、引き続き全米鉄鋼労組(USW)や当局と交渉する考えを示した。延期の理由については、当局の審査による実務的なものだと説明した。

今井正社長は「計画の狙いを正しく評価してもらえるよう手を尽くしている」と述べ、幅広い関係者と対話を続ける意向を示した。

日鉄はまた、買収完了後をにらみ、6月をめどに劣後債などの発行で総額2000億円程度の資金調達を実施する方針を明らかにした。 

日鉄は昨年12月に買収を発表。買収案は今年4月にUSスチールの臨時株主総会で承認され、両社は9月までに手続きを完了させる方針を示していた。しかし今月、米司法省の審査で追加情報を求められたとして、完了時期を12月に延期すると発表した。

買収にはUSWが強く反発しており、11月の米大統領選で労組票の獲得を狙うバイデン大統領やトランプ前大統領が慎重姿勢を示すなど、政治問題化している。担当役員の森氏は「(USWと)話し合いを続ければ必ず一致点は見つかる」と強調。「大統領選を越えれば政治性はなくなる」と述べ、選挙後も含めた早期の買収実現に期待を示した。

時事通信

特に人気
オススメ

return to top