
新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため外出自粛が求められる中、自宅で手軽に調理できるスパゲティの昨年の輸入量が過去最高を更新した。全国の輸入状況を把握している横浜税関によると、昨年11月末までに15万4505トン(速報値)に上り、これまでの最高だった2017年(13万8037トン)を既に1割上回った。肉や野菜、魚介類とも合うスパゲティの人気は高く、横浜税関は今後も輸入量が「堅調に推移する」とみている。
スーパーなどではコロナ禍が広がり始めた昨年3月以降、乾麺のスパゲティの売り上げが拡大。イタリアを中心に同月から9月にかけた輸入量は前年同月比2桁増の勢いだった。パスタ人気はスパゲティにとどまらず、マカロニの11月末までの輸入量も1万2004トンと最高だった16年(1万1529トン)を超えた。
在宅勤務の普及に伴い、自宅での食事が増えた単身者らが調理を始める機会が増えている。ゆでてレトルトソースをあえるだけで料理として完成するスパゲティは、こうした単身者をはじめ幅広い世代から支持されている。
JIJI Press