Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • 特集
  • 中国の新法、対立時に武力を行使する権限を海警に与える

中国の新法、対立時に武力を行使する権限を海警に与える

この法はまた、中国が領有権を主張する岩礁や島の上に建てられた他国の構造物を破壊する権限も海警に与えている。(AP)
この法はまた、中国が領有権を主張する岩礁や島の上に建てられた他国の構造物を破壊する権限も海警に与えている。(AP)
Short Url:
23 Jan 2021 10:01:40 GMT9
23 Jan 2021 10:01:40 GMT9

中国は、中国海警局が外国の船舶に武器を使用し、中国が領有権を主張する場所にある構造物を破壊する権限を与え、地域の海上で対立する相手との衝突の可能性を高めている。

金曜日に可決された「海警法」は、「海上で、国家統治権、主権、管轄権が外国の組織や個人によって違法に侵害されている場合、武器の使用を含む必要なすべての措置をとる」権限を海警に与えている。

同法はまた海警に対し、中国が領有権を主張する岩礁や島の上に建つ他国の建造物を破壊する権限、中国の領海に不法に侵入した他国の船舶を差し押さえたり退去を命じる権限も与えている。

中国の海警は、この種の部隊としては地域で最も強力であり、日本が管理しながらも中国政府が領有権を主張している東シナ海の無人島周辺や、中国が実質的に全域を主張する南シナ海で、すでに行動を起こしている。これらの活動により海警は、日本や日本の主要同盟国である米国、そしてベトナム、マレーシア、フィリピンといった南シナ海の領有権を主張する国々の空軍や海軍と、頻繁に接触事件を起こしている。

両水域は一触即発の火種と考えられており、今回の法案の成立は、中国が自国にとって重要な国益と見なすものへの主張を高める準備をしているサインであると考えられる。

中国が東アジアの軍事大国として米国の影響力を排除したいのであれば、これらの水域の支配は戦略的に不可欠である一方で、魚介資源、海底の石油や天然ガス資源は、中国の今後の経済発展を支えていくために重要となるだろう。

AP

特に人気
オススメ

return to top

<