
東京:土曜日にオリンピック選考会で優勝した日本水泳界のスター、瀬戸大也選手が、次の東京五輪でマイケル・フェルプス選手の世界記録達成を狙う。
瀬戸選手は、今夏の東京五輪で競泳会場となるプールで開催された日本選手権で、400m個人メドレーを4分9秒2でフィニッシュした。
瀬戸選手は、フェルプス選手が2008年の北京大会以来保持している世界記録の4分3秒84にははるかに及ばなかったものの、今夏の絶好調時にはフェルプス選手の記録を破ろうと目指している。
瀬戸選手は「世界記録を目指し、最低でも4分4秒台でオリンピックで泳ぎたいと思う」と語った。
「今の体の状態でこのタイム。かなり金メダルへの手ごたえを感じている」
日本選手権は東京五輪代表選考会を兼ねて行われるが、瀬戸選手は2019年に世界選手権で優勝し、新型コロナで延期となった東京五輪での400m個人メドレー代表権はすでに獲得していた。
瀬戸選手とともに代表権を獲得したのは、4分11秒88のタイムで2位となった井狩裕貴選手だった。
瀬戸選手は、昨年は10月から年末まで不倫問題で出場停止処分を受けていたが、今年2月に競技に復帰した。
瀬戸選手は大会出場や公式練習への参加を禁じられたほか、日本チームのキャプテンも辞め、スポンサーも撤退していた。
だが26歳の瀬戸選手は、今週の代表選考トライアルで勢いをつけたいと考えている。瀬戸選手はこのトライアルで、200m個人メドレーと200mバタフライにも出場を予定している。
瀬戸選手の同胞である萩野公介選手は、今度の東京五輪では400m個人メドレーの勝者の座を守ることを止め、200m個人メドレーに専念する道を選んだ。
「プレッシャーはなかった」と瀬戸選手は語った。すでに代表権を獲得していたが、そのことはまったく考えず、夏にどんな結果を出したいかを考えていたという。
同じくスター選手である池江璃花子選手も、女子100mバタフライで決勝に進出、代表権獲得のチャンスを掴んだ。
2019年2月に白血病と診断された池江選手は、東京五輪への出場の可能性についてあまり大げさには公言していなかった。
それでも、池江選手の出した58秒48は、準決勝では3番目に速いタイムだった。
各決勝戦の上位2名は、予選基準タイムを満たせば、代表権を獲得することができる。
大橋悠依選手は、女子400m個人メドレー決勝で4分35秒14のタイムを出し優勝、4分37秒90を出した高校生の谷川亜華葉(あげは)選手とともに、オリンピックへの切符を手にした。
大橋選手は「ずっとオリンピック選手になりたいと思っていたので、本当にうれしい」と語った。
当日は決勝戦がもう1つ行われ、そこでは男子400m自由形で中島涼が3分47秒00で優勝したが、オリンピック出場権獲得の基準である3分46秒34には及ばなかった。
AFP