Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter

クリスティアーノ・ロナウド、サルマン国王クラブカップでアル・ヒラルに対しアル・ナスルを勝利に導く

クリスティアーノ・ロナウドが12日のアル・ヒラル戦で2ゴールを決めて記憶に残る2-1での勝利をもたらし、アル・ナスルに今季初のトロフィーをもたらした。(ツイッター/@AlNassrFC)
クリスティアーノ・ロナウドが12日のアル・ヒラル戦で2ゴールを決めて記憶に残る2-1での勝利をもたらし、アル・ナスルに今季初のトロフィーをもたらした。(ツイッター/@AlNassrFC)
Short Url:
13 Aug 2023 07:08:24 GMT9
13 Aug 2023 07:08:24 GMT9
  • アブハーでの対決は、両チームにとってプレシーズン準備の終わりとなった

アラブニュース

リヤド:クリスティアーノ・ロナウドが12日のアル・ヒラルとのサルマン国王クラブカップ決勝戦で2ゴールを決めて記憶に残る2-1での勝利をもたらし、アル・ナスルに今季初のトロフィーをもたらした。

試合終了まで残り15分、リヤドの激しいライバル関係の相手にアル・ナスルは1人欠けた状況で1点を追っていた。バロンドール5度受賞者は、延長戦の末にチームに勝利をもたらし、2時間以上におよぶ見応えある死闘ののち、勝利を祝い喜んだ。

アブハーでの決勝戦は、両チームが14日に初戦を迎えるサウジ・プロフェッショナルリーグに向けたプレシーズン準備の終わりとなった。アル・ヒラルはこのまま滞在してアブハーと対戦し、アル・ナスルは東へ向かってイテファクと対戦する。両チームともに、この試合だけではなく、以前はアラブ・クラブ・チャンピオンズカップとして知られていた今大会から良い影響を受けるだろう。

最初の大きなチャンスはアル・ヒラルの新MFルベン・ネヴェスの元に転がり込んだが、ペナルティエリア角からの強烈なシュートはポストの脇に外れ、黄色いユニフォームを着たアル・ナスルの選手たちにとって早めの注意喚起となった。6分後のサーレム・アッ=ドーサリーがディフェンスを突破したが、ボールを保持しきれなかったプレーは不吉に見えた。

しかしその後、アル・ナスルが優位に立ち、前半でリードを奪うところだったが、アル・ヒラルのGKムハンマド・アル=オワイスによって防がれた。

クリスティアーノ・ロナウドが12日のアル・ヒラル戦で2ゴールを決めて記憶に残る2-1での勝利をもたらし、アル・ナスルに今季初のトロフィーをもたらした。(ツイッター/@AlNassrFC)

おそらく最大の好機が生まれたのは、ファーポストへノーマークで中へ入るアブドッラー・アル=ハイバリへ向けて、左から完璧なクロスを上げたサディオ・マネによってだった。MFのハイバリは下方向の強力なヘディングを打って全てを適切にこなしたように見えたが、アル=オワイスが素晴らしいワンハンドセーブを成功させて何とかボールを外に出した。

前半はアル・ナスルに良いプレーが多く見られて終わった。セコ・フォファナがディフェンスの間を通すカーブをかけた危険なパスを、中央からファーポストにいるロナウドへ通したが、ポルトガルのスターは足を伸ばしてボールの軌道を逸らすことしかできず、ボールはゴールキーパーの腕の中へと収まった。

後塵を拝していたものの、アル・ヒラルは後半始まってすぐにブラジル人達によるゴールでリードを奪った。新たに契約を結んだマルコムが左のライン際を猛スピードで駆け上がって完璧なチップクロスを上げ、ミシャエウが飛び込んで放ったヘディングシュートはナワフ・アクイーディには防げなかった。

アル・ナスルは今度は死に物狂いの攻撃を再開した。ロナウドの強烈なシュートはバーのわずか上へ飛び、アンデルソン・タリスカのシュートは出番の多いアル=オワイスによってまたセーブされた。 

しかしアル・ヒラルは、リヤドのライバルチームのリズムを壊し始めていた。試合終了まで18分の時、事態はさらに悪くなった。マルコムを倒したことに対し、ビデオ判定の結果、アブドゥレラー・アル=アムリにレッドカードが出された。 

しかし、なす術が無くなったように思えたアル・ナスルは、残り15分で同点に並ぶ。後半戦で初めて、アル・ヒラルは守備に追われ、スルターン・アル=ガナムが右サイドを襲って上げた低いクロスは完璧だった。アル=オワイスの目の前のニアポストへ飛び込んだロナウドは、近距離からボールに合わせて5試合連続の5ゴール目を決めた。

残り時間5分、ロナウドがディフェンスに打ち勝ってゴールを決めた時、アル・ナスルがリードを奪ったと思われたがVARによってノーゴールとなった。アル・ヒラルは同点に追いつかれてから、相手の猛攻にほとんど何も対応できていなかったが、ネヴェスのクロスからのセルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチのヘッドはアル=アキディが弾いて惜しくも脇に逸れた。

延長戦が始まって早い時間帯、ロナウドがチームにリードをもたらしたように思えたが、エリア内からのシュートはキーパーを打ち破ったもののアリ・アル・ブライヒによる素晴らしいクリアによって防がれた。 

しかし、フォファナのシュートがバーに当たった跳ね返りをロナウドがヘディングしてゴールを決めた。アル・ナスルの監督ルイス・カストロは自チームのプレイヤーがラフプレーをされたと思い腹を立てたが、主審によってベンチを追放された。

アル・ヒラルは全てを投げ打ってペナルティ戦に持ち込もうとしたが、アル・ナスルが断固として守備した。38歳のロナウドは軽い怪我により終了前にピッチを去ったが、見出しを飾ることになるだろう。しかしロナウドは無事のようだった。試合終了の笛が鳴るとピッチを踊って回り、チームメイトと抱き合い、サウジアラビアに来てから初めてとなるトロフィーを掲げた。調子の良いロナウドがいれば、今後数カ月に何を達成してくれるかわからない。

特に人気
オススメ

return to top