


ハジム・バロウシャ (Hazem Balousha)
ガザ: ワルダ・エルビー (Warda Erbee) ら女性たちが、ガザ地区にあるキッチンでラマダン向けの料理とお菓子の準備に追われている。
バレーム開発協会 (Baraem Development Association) のエルビーと同僚らは、カーモウサ・キッチン (Karmousa Kitchen) で断食月の需要の増加に応えるため毎日約7時間働いている。
2017年にチームに加わったエルビーは、パンデミックが原因で夫が職を失った後、家族の稼ぎ頭になった。
エルビーは毎日午前7時から午後2時まで働いている。
「私たちは1年を通して通常のペースで働きますが、祝福の月であるラマダンの間は、特にクッバやサンブーサクなど、断食月に関連する商品に対する需要が高まるため、仕事量が大幅に増えます」とエルビーは話す。
ラマダン以外の月で年間を通して注目される同キッチンの商品は、小麦や精白小麦粉でできたマフトゥールで、顧客の満足と称賛を獲得してきた。
アルジェリアの珍味にちなんで名付けられた「カーモウサ」は、ソーシャルメディアプラットフォームを頼りに、商品の宣伝と販売を行っている。
バレーム開発協会がこのプロジェクトを立ち上げた時に掲げた目標は、社会から取り残された女性たちが劣悪な生活環境に対処するのを支援することだった。
キッチンマネージャーのケタム・アラファト (Khetam Arafat) によると、仕事は1年中休みなく続いたが、ラマダン中の生産量が2倍になり、さらなる就業の機会が貧しい女性たちに提供されたという。
女性たちは仕事を分担し、各グループはできるだけ短い時間で終えるべき特定の作業に取り組む。
彼らは、顧客の需要を満たすために高水準の精度と品質を維持し、市場における商品の地位を維持し、他の工場やキッチンと競争しなければならない。
アラファトによると、キッチンの最も有名な商品は、野菜とチーズ入りサンブーサクと、ブルグルで作る中に挽き肉が入ったシリア料理のキッベだ。
「顧客からの需要に応え、ラマダン中に需要と消費量が高まる商品を大量に生産するため、数日前からラマダンに向けた準備を開始します」。
パンデミックによる緊急事態にもかかわらず、ラマダンの前菜とお菓子に対する需要は年間平均と同様の水準だとアラファトは考えている。
「今年は需要が増加したため、女性の労働者の数が5人から10人に倍増しました。その数は注文の質と量によって決まります」。
ラマダン半ばから終わりまで、カーモウサでの作業は、ケーキと、イド・アル=フィトルに関係するお菓子であるマームールの生産に重点を置く。
だが、ガザでの新型コロナ感染者数の増加が、大規模な閉鎖につながり、キッチンやあらゆる経済セクターに多大な損失を与える可能性があるとアラファトは懸念している。