
ワシントン:4人の宇宙飛行士が土曜日、スペースXの宇宙船で国際宇宙ステーションを出発した。宇宙での160日以上の滞在を終え、フロリダ州の海岸沖に着水する予定だ。
クルードラゴンカプセルは、予定通り午後8時35分(日曜日GMT 0035)にISSから離脱した。地球への帰還は6時間半後を予定しており、深夜2時57分にメキシコ湾に面したフロリダ州パナマシティ沖に着水する予定だ。
カプセルとISSをつなぐ6つのフックが2セット格納された後、NASAの解説者が「ドラゴンの分離を目視で確認」と述べた。
その後、カプセルはスラスターから何度か短く噴射してISSからゆっくりと離れていった。
NASAのライブストリームの映像では、クルードラゴンカプセルが地球への帰還を開始して暗闇の中を進み、後部エンジンが小さく光っている様子が映し出されていた。
ISSには7人の宇宙飛行士が残っているが、それには先週スペースXの別の宇宙船で到着した4人の新しいクルーも含まれている。
カプセルが離れていく中で、ISSを出発する米国人宇宙飛行士の一人であるマイケル・ホプキンス氏は、「お世話になりました、地球でまた会おう」と述べた。
NASAとSpaceXは、必要に応じて、パナマ・シティ以外の着水地も確保している。
NASAのコマーシャル・クルー・プログラム・マネージャーであるスティーブ・スティッチ氏は、カプセルが出発する直前に、「我々は、昼夜を問わずクルーを助けだす練習をしてきました」と語った。
「船にはたくさんの照明があり、『綺麗な月明かり』にも助けられています」と述べ、穏やかな海で天候は良好であると付け加えた。
スペースXの船は、着水の約10分後にカプセルに到着する予定だ。
ホプキンス宇宙飛行士、ビクター・グローバー宇宙飛行士、シャノン・ウォーカー宇宙飛行士、および日本の野口聡一宇宙飛行士は、昨年11月に、NASAの商業輸送パートナーなったイーロン・マスク氏率いるスペースX製の宇宙船を使用した、ISSへの初の完全運用ミッションのクルーとして宇宙へ旅立った。
それに先立つ5月には、アメリカ人宇宙飛行士2名がISSでのテストミッションとして、2ヵ月間滞在している。
これは、2011年にスペースシャトル計画が終了して以来、アメリカ国内からISSに向けた最初の打ち上げとなった。また、NASAではなく、民間企業による初の有人ミッションでもある。
それまで米国の宇宙飛行士は、ロシアの宇宙船に乗ってISSに向かっていた。
AFP