
ワシントン:ファイザー社とバイオンテック社は木曜日、新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種について規制当局に承認申請を行うと発表した。
両社の声明によると、3回目の接種により、流行当初に確認されたウイルス株および南アフリカで最初に発見されたベータ株に対する抗体レベルが、2回だけ接種した場合と比較して5~10倍高くなることが進行中の臨床試験の初期データで示された。今回の発表はこの結果を受けて行われた。
声明で両社は、「我々は、より確定的なデータを近日中に発表するとともに査読付き学術誌に投稿することを予定しており、今後数週間のうちにFDA(米食品医薬品局)、EMA(欧州医薬品庁)およびその他の規制当局にデータを提出する計画だ」と述べている。
両社は加えて、3回目の接種を行えば、世界的に急速に感染者の割合が増加している感染力のより高いデルタ株に対しても同様の効果が期待できるとしている。
両社は念の為、デルタ株に特化したワクチンも開発しており、第一弾がドイツのマインツにあるバイオンテック社の施設で製造されている。
両社は、規制当局の承認を得た上で、8月の臨床試験の開始を見込んでいる。
両社は加えて、イスラエルでワクチン接種の6か月後に見られた有効性の低下に基づき、2回の接種を完了して6~12か月以内に3回目の接種が必要になる可能性があると考えていると述べた。
「重症化を防ぐ効果は6か月間を通して高い水準を維持しているが、発症を防ぐ効果は時間の経過とともに低下する。また、変異株が引き続き出現することが予想されている」と両社は声明で述べた。
AFP