
チュニス:先週、アラブ女性として初めてウィンブルドンで準々決勝に進出したオンス・ジャバー選手が、新型コロナウイルスと闘う母国チュニジアの病院を支援するため、自分のラケットのひとつをオークションに出すと12日(月)に発表した。
ジャバー選手は、オークションので集まった額に自分の寄付を足す予定で、集めたお金は「薬と医療機器」を買うために使われることになると話した。
「これは大義のためです」とジャバー選手はインスタグラムで述べた。「私は自分の国が困難な状況を経験するのをここでただ見ていることはできません」
このラケットはジャバー選手がウィンブルドンでビーナス・ウィリアムズ選手、ガルビン・ムグルサ選手、イガ・シフィオンテク選手に勝利したときに使ったもので、12日、2000ディナール(720米ドル)で売りに出された。
オークションは48時間続き、ジャバー選手は3万ディナールほどする蘇生用ベッドを購入するのに十分な資金を集めたいと願っている。
チュニジアは記録的な数の新型コロナウイルス感染に直面しており、公共病院はかつてない患者の殺到に直面している。
世界保健機関によるとチュニジアはこの地域で「一番高い」新型コロナウイルスの死亡率で、1200万人の人口に対し現在1万6000人以上の死者が出ている。
AFP