
ムハンマド・シャマー
カイロ:ビル・ゲイツ氏が、エジプト人である義理の息子、ナエル・ナサル選手の東京2020大会馬術競技への出場を前にして、応援メッセージを送っている。
30歳のナサル選手は、8月3日火曜日に、東京の馬事公苑で開催される障害飛越個人予選に出場する。
「今東京五輪に出場する多くの選手を応援している、しかし義理の息子であるナエル・ナサル選手以上に応援している選手はいない。ナエル、頑張って」とマイクロソフト創業者であるゲイツ氏は、自身の公式インスタグラムアカウントに投稿した。
ナサル選手は、約4年間の交際を経て、2020年1月にジェニファー・キャサリン・ゲイツさんにプロポーズした。
億万長者の娘である23歳の彼女も、当時28歳であったナサルさんとの婚約を、インスタグラムを通して発表していた。
当時、ゲイツ氏は娘の発表に喜びを表明し、「とても嬉しい。おめでとう」と述べていた。
スタンフォード大学の卒業生である二人は多くの趣味を共有しており、特に乗馬が大好きだ。
ナサル氏は、エジプト選手としてまず3日に馬術競技個人に出場し、その直後の6日金曜日には団体戦に出場する。
1ヵ月前にスイスで開催されたザンクトガレン大会グランプリを制覇しており、エジプトのサポーターたちや代表団当局は、東京2020大会でのナサル選手のメダル獲得を期待している。
エジプトの五輪委員会と馬術連盟の会長であるヒシャム・ハタブ氏は、この快挙を成し遂げたハサル選手を祝福したが、これ以外の成果も含め、東京五輪での彼の成功に対する期待は高まっている。
ナサル氏は、1991年にシカゴでエジプト人イスラム教徒の家庭に生まれた。10年後、両親であるイマン・ハルビー氏とフアド・ナサル氏はクウェートへ移住し、そこで一家は建築会社を経営した。2009年に、ナサル氏はカリフォルニアへ移り、スタンフォード大学で経済学の学士号を取得した。アラビア語の外にもフランス語と英語に堪能だ。
ナサル選手は5歳にして、すでに乗馬への熱い情熱を示し、10歳までに障害飛越の練習をしていた。2013年には22歳で、障害飛越の馬術ショーに初出場した。
馬術競技に参加することで、一部の報道によると7500万ドルの財産を築き、また、カリフォルニア州サンディエゴ郡エンシニータス市にナサル厩舎を所有している。
2014年に設立したこの厩舎では、一流の馬たちを飼育している。