
アリ・カレド
ドバイ発:エジプトはあと1勝で史上初の男子ハンドボールでのオリンピックメダルに手が届く。デンマークとの再戦の可能性がほの見えてきた。
8月3日午後に国立代々木競技場で行われた試合で北アフリカの国・エジプトはドイツを31対26で下し、2020東京オリンピック準決勝に殴り込みをかけた。
エジプトはこの勝利により、5日の準決勝でのフランスとの対戦が決まった。準決勝のもう一方はスペインとデンマークが対戦する。
エジプトの選手はドイツ相手に好調な滑り出しを見せ、開始10分足らずで6対1のリードを奪った。ドイツも巻き返してくらいついてきたが、前半は16対12のエジプトのリードで終わった。
後半もエジプトは勢いを維持した。アハメド・エルアハマルが今大会での好調さを引き続き発揮したおかげだ。
終了の笛が鳴ると、コート上のエジプトチームは喜びはしゃぎ、自宅で観戦したりソーシャルメディアでフォローしたりしていた何百万人ものファンも同様だった。
チーム・ファラオは1日の予選ラウンドの試合でバーレーンを30対20で破ってグループBの2位になり、準々決勝進出を決めた。
4勝1敗のエジプトは同グループ1位のデンマークに次ぐ成績で、ドイツとの準々決勝に進んだ。同グループの予選でエジプトを破った唯一の国がデンマークだ。エジプトとデンマークが共に次の試合に勝利すると、決勝で再び対戦する。エジプトはオリンピックのハンドボールで史上初のメダルに照準を合わせている。
オリンピックのハンドボール競技で、エジプトは7月24日の初戦を37対31でポルトガルに勝利し、その2日後の2試合目に32対27でデンマークに敗れた。その後エジプトチームはホスト国の日本(33対29)、スウェーデン(27対22)、アラブ同胞のバーレーン(30対20)を破って、勢いを盛り返した。