
アラブニュース
ロンドン:異なる4種目にわたる選手たちが5つのメダルを獲得した7日土曜日は、今回の東京五輪で競うアラブ選手たちにとって、歴史的かつドラマチックな1日となった。
サウジアラビアのタレグ・ハメディ選手にとって、空手男子組手75キロ超級決勝戦の最後は悲痛なものとなった。対戦相手であるイランのサジャド・ガンジザデ選手が競技会場の東京武道館から担架で担ぎ出され、ハメディ選手は失格となったのだ。
準決勝で日本の荒賀龍太郎選手を2対0で見事に下した後、金メダルに限りなく近づきつつあったハメディ選手にとっては苦痛を伴う結果であったが、銀メダルを獲得してドラマチックな日を締めくくった。
このメダル獲得によりハメディ選手は、サウジ五輪委員会会長を務めるサウジ・スポーツ大臣のアブドル・アジーズ・ビン・トゥルキ・アル・ファイサル王子から、500万リヤル(130万ドル)を贈呈されるという栄誉を得た。アルアラビーヤ放送が伝えた。
空手でこれを上回る結果を出したのが、エジプトのフェルヤル・アブデラジズ選手で、アゼルバイジャンのイリーナ・ザレツカ選手を下して女子組手61キロ超級で初の空手金メダルを獲得した。エジプトにとって、1948年以来2つ目の金メダルとなった。
22歳のアブデラジズ選手は、気を許せない決勝戦の残り28秒で有効をとって先制し、その3秒後に再び得点して2対0の勝利を確定させた。
その日はエジプトにとっての好結果がさらに重なり、アハメド・エルゲンディ選手が、近代五輪男子で銀メダルを獲得した。
2018年夏季ユース五輪にも出場して金メダルを獲得している21歳のエルゲンディ選手は、今大会の優勝者となるイギリスのジョセフ・チューン選手を射撃4回目に強力なフィニッシュで追い詰めた。
その他にもアラブスポーツ界の記念すべき日に貢献したのは、バーレーンのカルキダン・ゲザヘグネ選手だ。彼女は1万m女子で、手強い世界記録保持者のレテセンベト・ギディ選手を破って銀メダルを獲得した。優勝したのは東京五輪のスターであるオランダのシファン・ハサン選手だった。
そして最後に、カタールの男子ビーチバレーボールのペアが、ラトビアを2対0で下して銅メダルを獲得し、自身ら初となる五輪表彰台に立った。