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サウジ代表パラアスリートは、東京2020五輪のヒーロー、タレク・ハメディ選手と同様の支援を受けるべき

パラリンピックは8月24日に日本で開幕し、サウジアラビア代表選手は陸上競技、卓球、馬術の競技に出場する。(写真/AFP)
パラリンピックは8月24日に日本で開幕し、サウジアラビア代表選手は陸上競技、卓球、馬術の競技に出場する。(写真/AFP)
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15 Aug 2021 02:08:08 GMT9
15 Aug 2021 02:08:08 GMT9
  • 東京2020パラリンピックは8月24日に日本で開幕し、サウジアラビア代表選手は陸上競技、卓球、馬術の競技に出場する。

アリ・カレード

ドバイ:タレグ・ハメディ選手が東京2020大会でサウジアラビア代表として空手競技で銀メダルを獲得したことは、33名のサウジアラビア代表選手に勇気を与えるものとなっただけでなく、人々の記憶に残る功績となった。

先週、ジェッダに戻った23歳のハメディ選手は、英雄を迎えるような歓迎を受けた。その後も、ハメディ選手の功績を称える声が、同じサウジアラビア人やアラブ諸国から続々と寄せられている。

しかし、サウジアラビアのアスリートの中には、すでに国の英雄的な地位を確立している選手らがおり、彼らは今後数週間以内に国の支援を求めることになるだろう。

土壇場での中止がない限り、サウジアラビアのパラリンピック選手らは、2021年8月24日から9月5日に開催される東京2020パラリンピック大会に向けて、間もなく出発する。

先日閉幕したオリンピックと同様に、昨年から延期されていたパラリンピックも、1964年に続き2度目の東京開催となる。今回で16回目を迎えるパラリンピックでは、22競技537種目が行われる。

サウジアラビア代表としてパラリンピック参加が決定している選手は、陸上競技のアブドゥルラフマン・アルクラシ氏、ファハド・アル・ジュナイデル氏、アリ・アル・ナクリ氏、ハッサン・ドーシ氏、サラ・アル・ジュマア氏、アル・ハヌーフ・アブ・ハメッド氏、卓球のマリアム・アル・ムライゼル氏、馬術のアーメド・アル・シャーバトリー氏である。

1996年のアトランタ大会で初めてパラリンピックに参加したサウジアラビアは、その後も選手代表団を派遣してきたが、サウジアラビアの女性選手が参加するのは今回が初めてある。

サウジアラビアのパラリンピック委員会が全国規模で行っている新たな取り組みにより、障がい者のためのアダプテッド・スポーツの機会を発展させ、実施するための大きなステップとなっている中、今回の女性選手のパラリンピック参加が実現した。

『Fakher』は、サウジアラビア・パラリンピック委員会(NPC)が「生活の質の向上(Quality for Life)」のプログラムの下で組織したキャンペーンである。『Fakher』はスポーツへの参加を増やし、サウジアラビア人の生活の質を向上させることを目指す、サウジアラビアの『ビジョン2030』を支援することを目的として、7月4日に開始された。

8月1日からリヤドで最初の1週間のトレーニングキャンプが行われ、今後1年間で選出されたサウジアラビア人350人以上が参加する同様のプログラムが実施される予定である。

このような取り組みは、サウジアラビアおよび地域における特別支援を必要とする障がい者のスポーツ競技への参加を推進する。

世界には12億人以上の障がい者がいると言われており、これは世界人口の15%にあたる。

しかし、社会的・文化的な規範やタブーがあるため、中東ではパラアスリートのためのトレーニングプログラムや施設の整備、競技大会の開催が長年にわたって世界から遅れをとっていた。

しかし最近では、特にこの10年間で、状況は劇的に改善された。

中東で初めて開催された「アブダビ2019スペシャルオリンピックス世界夏季大会」には、200カ国から7,000人以上のアスリートが参加し、中東地域における画期的なイベントとなった。

また、「障がい者」を意味する「ピープル・オブ・ディタミネーション(People of Determination)」という言葉も生まれた。

2月には「ドバイ2021世界パラ陸上競技選手権大会 」(第12回Fazza国際パラ陸上競技選手権大会)が開催され、一部の国では同大会は2020年東京パラリンピック競技大会の予選会も兼ねていた。

「Fazza国際陸上競技選手権大会」は、ドバイ皇太子であり、ドバイスポーツ評議会会長であるシェイク・ハムダン・ビン・ムハンマド・ビン・ラシード・アル・マクトゥーム殿下の後援のもと、Dubai Club for the People of Determinationが2009年に創設した大会である。その後、組織や施設の水準の高さから、世界トップクラスのパラアスリートが集まるようになった。

あと2週間もしない間に、サウジアラビアをはじめとするアラブ諸国のパラリンピック選手が日本の首都で栄光を手にすることになるが、先日閉幕した東京2020オリンピック大会の選手に対する注目度と比べると、パラリンピックの注目度は低いようだ。

パラ選手らが金メダル、銀メダル、銅メダル、あるいはメダルなしで戻ってきたら、彼らはハメディ選手や他のオリンピック選手らが受けたような称賛を受けるに値するだろう。

サウジアラビア代表のパラアスリートは、東京2020五輪大会のヒーロー、タレク・ハメディ選手と同様の支援を受けるべきだ。

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