
アブドラ・アラシュード
リヤド:デーツはアラビア半島で最も重要な文化的食品の1つと見なされており、歴史を通じて、その地域民の朝食のテーブルでは常に重要な栄養素となっている。
2021年12月16日から5日間続く、リヤドで開催される第2回デーツ国際展示会では優秀なデーツの生産者グループが参加する。これは、効率を上げるための農業と産業の慣行の改善、そして経済的利益の達成を目的としている。
最近では、デーツの消費は地元地域の人に限定されず、サウジアラビア王国の人々はデーツを107の国際的な地に届けている。デーツのマーケティングは地元と国際的なパートナーシップの活性化に繋がり、様々なグローバル市場に到達するよう、生産レベルを上げるように働きかけている。
王国には、3,300万本以上のヤシの木、123,000以上の農地があり、157のナツメヤシ工場もある。それらは食品や医療、化粧品、建築などのさまざまな産業を含む、ヤシとナツメヤシのセクターの支援に積極的に貢献している。
アラブ諸国は世界のナツメヤシの生産量の89%を占めており、ナツメヤシの輸出額は2021年に7.1%増加して9億2700万リヤルの価値となり、 同年のナツメヤシの輸出量は17%で21万5000トンに達した。
「デーツ」は、ナツメヤシの実のことで、主に乾燥させて「ドライフルーツ」にしたものが、世界中で食されている。レーズンと並ぶ生産量の主要なドライフルーツで、栄養と甘みがギュッと詰まったスーパーフードとして、日本でも健康を意識する女性を中心に大変注目されている。
以前、駐サウジアラビア特命全権大使岩井文男氏が、今年のオナイザとアルアサのナツメヤシシーズンを訪れた際には、そのメカニズムや組織構造に触れ、さまざまな種類のオアシスのナツメヤシとその栄養上の利点、およびサウジアラビア王国におけるこの農産物と経済製品の重要性について言及された。
(ANJP)