防衛省は9日、領空侵犯の恐れのある航空機に対する自衛隊の緊急発進(スクランブル)が、2019年度に947回あったと発表した。前年度比で52回減ったものの、過去3番目に多かった。中国やロシアの活発な動きが続いており、同省は警戒を強めている。
同省によると、スクランブル対象の約71%が中国機で、前年度比37回増の675回だった。ロシア機への対応は75回減の268回だったが、19年6月にはロシア機として約4年ぶりの領空侵犯があった。
同7月には中国、ロシア両国の爆撃機が東シナ海と日本海で初の共同飛行を実施。ロシアのA50早期警戒管制機1機が島根県の竹島付近で領空侵犯した。
時事通信社