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日本在住のイスラム教徒にとってソーシャル・ネットワーキング・サービスは不可欠

アブダビで開催された国際若者フォーラムでのAli Rashid Al-Nuaimi氏。(提供)
アブダビで開催された国際若者フォーラムでのAli Rashid Al-Nuaimi氏。(提供)
09 Dec 2019 10:12:43 GMT9

アラブニュース・ドバイ

アブダビで開催されたフォーラムでの発言によると、日本でのイスラム教の信仰者の数は依然として増加傾向にあり、多数派と少数派の間における関係構築にとって、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)がきわめて重要な役割を果たすことになるだろう。 

静岡県立大学国際関係学部准教授の塩崎悠輝氏は、イスラム教徒が不当な使いを受けている農村地域の現状を変えていくためには、より積極的なコミュニケーションが求められると語った。

日本におけるイスラム教徒の人口は約10万人であり、そのうちの約1万人が日本の市民だ。

「欧州や北米と比べても、日本におけるイスラム教のコミュニティーは依然としてきわめて小規模です。イスラム教やムスリムは、大多数の日本人にとって馴染みが薄いものなのです」と塩崎氏は語った。

塩崎氏が発言をしたのは、国際若者フォーラムの「ニューメディアの時代における市民権と信仰——日本での経験」と題されたセッションにおいてだ。アブダビで開催された同フォーラムは、World Muslim Communities Council (TWMCC)が主催した。

塩崎氏は、日本在住のイスラム教徒はSNSを利用することで地理的な障壁を乗り越えられるとした。

[caption id="attachment_5705" align="alignnone" width="415"] 日本のイスラム教徒は、SNSを利用することで地理的な障壁を乗り越えられると塩崎悠輝氏は語った。(提供)[/caption]

「日本社会で生きるイスラム教徒は、バーチャル空間で、他のイスラム教徒と交流することができます。その他にもインターネットの使い道があります。日本でイスラム教について学ぶ機会はとても限られていますが、インターネットを通じて、遠隔教育を受けることができます」と彼は述べた。

加えて彼は、多数派と理解を深め合う上でも、SNSは素晴らしいツールとなりうるとした。またソーシャル・メディアを日本での教育のツールとして利用するべきであると主張した。

「イスラム教について学ぶ上で、言葉の壁な大きな障壁となりえます。日本におけるイスラム教がまだ発展途上であることを考えると、イスラム教の知識や価値観を普及させることは教育者としての私たちの使命です。またイスラム教徒が不当な使いを受けている農村地域にまで変革を及ぼすためには、より積極的なコミュニケーションが求められます」と塩崎氏は語った。

フォーラムの参加者全員に向けた講演で、TWMCC会長のAli Rashid Al-Nuaimi氏は、次のように語った。「イスラム教徒のコミュニティーが直面している課題を解決するためには、若い人々に、彼らまたは彼女らが所属するコミュニティーの将来と組織を率先して導くことができるだけの力を与える必要があります。また同時に、そうした若者のアイデアや理念、夢を支援しなければなりません」

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