

ラマ・アルハマウィ
リヤド:サウジアラビアで活躍する6人のコメディアンが、2年目となるリヤドのエンターテイメント・フェスティバル『リヤド・シーズン』で観客を熱狂させた。
サウジ・ハウス・オブ・コメディが企画したこのイベントは毎年人気を博しており、リヤドのブルバード・リヤド・シティで開催されている。
出演者の一人であるファエズ・アル・シャムラニ氏は、アラブニュースに次のように語った。「『リヤド・シーズン』は重要な取り組みで、リヤドでの観客動員数も素晴らしいものでした。また出演したいと思っています」
スタンダップコメディアンのためのパイオニア的な組織となるハウス・オブ・コメディは、2017年にイブラヒム・アル・ハジャージ氏とタラール・アル・アナジ氏によって東部州に開設された。
共同設立者であり、コメディアンでもあるアル・ハジャージ氏は、人を笑わせることには中毒性があるとアラブニュースに語った。「スタンダップコメディをしていて、皆を笑わせることができたときには、とても嬉しい気持ちになります。それは、特別な種類の心のざわめきで、小さな心臓の血管をくすぐられるような感覚です」
2018年、サウジアラビア総合娯楽局(GEA)がこのコメディクラブのスポンサーとなり、それ以来、スタンダップコメディや演劇を含む少なくとも56のショーを王国中で行っている。
ベテランのエンターテイナーであるアル・ハジャージ氏は、近年の王国におけるこの分野の急速な発展を目の当たりにしてきた。
「これは素晴らしいことだと思います。ありがたいことに、政府は私たちを100%サポートしてくれていますし、必要なものは何でも求めることができます。総合娯楽局や文化省などを含め、すべての人が私たちを助けてくれているので、サウジアラビアのアーティストには他に何も必要ないと思っています」
アル・ハジャージ氏は、リヤド・シーズンで用意された14のゾーンのひとつ、ブールバード・リヤド・シティにあるモハメッド・アル・アリ・シアターで、仲間のコメディアン、アル・シャムラニ氏、ハシェム・アル・ホサウィ氏、モハメッド・ヒラル氏、ナワフ・アル・シュバイリー氏、そしてカレド・オマール氏とともに参加した。
彼らは、観客が選んだいくつかのシナリオのシーンを2つのチームが即興で演じる、6つのコメディーセグメントからなるゲームショーを行った。
彼らはこれまでにもクルーズ船MSCベリッシマのプログラムでスタンダップコメディを披露してきた。
ゴーグ(Goge)という芸名で知られるアル・シャムラニ氏は、次のように述べた。「ハウス・オブ・コメディの一員になれたことを、とても感謝しています。一緒に素晴らしい経験をさせていただきました」
また、アル・ハジャージ氏は、コメディーを楽しむことで、人生における様々な問題を解決できることが多いと指摘している。「問題の前で微笑むだけで、最終的には、体からも心からも、そして魂からも痛みが消えていくと感じています」
王国のさまざまな地域で活躍するコメディアンたちは、観客とのつながりを大切にするため、全員がアラビア語でショーを行っている。
「私は地元のコメディを演じており、自分のショーはすべてアラビア語で行い、仲間のコメディアンにもアラビア語でジョークを言うように勧めています」
「ユーモアは血から来るものだと思います。それは、どこで育ったか、どこで学校に行ったかといった環境に由来します。そして、あなたの血がアラビア語であれば、あなたのジョークもまた、常にアラビア語になるでしょう」とアル・ハジャージ氏は付け加えた。
そして彼は、若いサウジアラビア人に、エンターテインメント業界でのキャリアを模索することを勧めている。
「『家に座っているだけの才能ある人』は、いつまでたっても『家に座っているだけの才能ある人』のままでしょう。文化省は常にコースを提供していますし、総合娯楽局は常に才能を追求する機会を提供しています」
現在、国内のエンターテインメント部門に提供されている支援や資源を考えれば、今後もこの分野は発展していくことは間違いないとアル・ハジャージ氏は考えている。
「今後5年間で、コメディアン、若く新しい才能、若く新しい俳優や女優が次々と誕生すると思います」