
ロサンゼルス時事: 第94回米アカデミー賞の候補作が8日発表され、濱口竜介監督の映画「ドライブ・マイ・カー」が作品賞にノミネートされた。日本映画が同賞候補になるのは初めて。監督賞、脚色賞、国際長編映画賞を合わせ計4部門でノミネート。結果は3月27日(現地時間)の授賞式で発表される。
作品賞候補にはこのほか、ゴールデン・グローブ賞をはじめ前哨戦で高い評価を受けた「パワー・オブ・ザ・ドッグ」(ジェーン・カンピオン監督)、「ウエスト・サイド・ストーリー」(スティーブン・スピルバーグ監督)などが選ばれた。
「ドライブ・マイ・カー」は、村上春樹さんの同名短編小説が原作。妻を亡くし、喪失感を抱える舞台俳優で演出家の男性が、ある過去を秘めた寡黙な運転手の女性と出会い、自分自身を見詰め直す姿を描く。
昨年のカンヌ国際映画祭で濱口監督らが脚本賞を受賞。権威ある全米映画批評家協会賞では作品賞など4冠を獲得、ゴールデン・グローブ賞で日本作品として62年ぶりに非英語映画賞(旧外国語映画賞)に輝くなど快進撃を続けている。
時事通信