シャムス・エル・ムトワリ

ドバイ：ドバイの最新スポット、「NETTE」は、アル・クオズのMATCHA Club内にある日仏料理のハイブリッドレストランで、おいしい食事が楽しめるだけでなく、隣接するコートでは、ラケットを手にパデルに興じることもできる。

NETTEを立ち上げたのは、レストランオーナーのハイダー・マダーニ氏だ。「日本とフランス料理の融合」というコンセプトを生み出すことを決定づけたのは、「日本とフランスは共に強固な食文化を持っており、料理に対する価値観や信念は本質的に同じである」という信念が深く関わっている。「新鮮な食材を使い、フランス料理の上品で豊かな味わいと、日本料理の多様な味覚が融合することで、新鮮な味わいが生まれます。この2つの料理の組み合わせにより、お客様は対照的な様々な味と食感を楽しむことができ、ドバイのダイニングシーンに新たな味覚を加えることができるかもしれないのです」とマダーニ氏は語る。

マダーニ氏は、味噌ベネディクト、抹茶マスカルポーネと柚子カードのフレンチトースト、そして人気の抹茶ミルクセーキなど、同店を訪れる客が喜ぶ人気メニューを紹介してくれた。メニューには、日本料理に欠かせない典型的な3つの調味料、味噌、とうがらし、抹茶がうまく調和するようにしているという。

このコンセプトは、料理だけでなく、スポーツ、瞑想、ヨガ、そして食を楽しむ人たちのコミュニティをも生み出している。

NETTEをオープンする場所を「スポーツクラブの中にしたことで、ゲストに本物の体験を提供することができるのです」とマダーニ氏は言い、さらに「パデルに興味が無い人にもおすすめできるカフェです。インテリアの美しさを堪能したり、中庭のマンゴーの木の下でコーヒーを楽しんだり、あるいは瞑想のレッスンの後でも、オフィスで一日中働いた後でも、どなたでもご利用いただけます」とアラブニュース・ジャパンに語り、誰でもNETTEのコミュニティに参加するよう呼びかけている。

全体的な雰囲気は、フランス語で「きれいな」、「ファッショナブルな」、「清潔感のある」を意味する「NETTE」の名をまさに体現するようなデザインとなっており、小道を彩る緑、天井から吊るされたラタンのランプシェード、テラコッタ、そしてグリーン、ベージュ、グレーのカラーパレットなどでそれが表現されている。

「幾何学的なデザインのインテリアは、モダンなミニマリスト的アプローチをヒントにしており、自然光を大きく取り入れとパデルコートの眺めが一望できます」とマダーニ氏は語る。ブランディング、哲学、アイデンティティを考案したのはH2R Designだという。

NETTEとMATCHA Clubは、2019年にオープンした姉妹店Cassetteの成功を活かし、立ち上げ当初から盛況で、今後も成長・進化していく予定とのことだ。