カイロ:日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告が日産などを相手取り10億ドル(約1470億円)を超える損害賠償を求めた裁判が18日、逃亡先のレバノンの裁判所で始まった。レバノンの司法関係者が明かした。
ロイター通信によると、ゴーン被告は5月、名誉毀損(きそん)や重要証拠の改ざんなどを訴え、日産を含む3社と複数の日産関係者を対象に訴訟を起こした。ゴーン被告は7月のオンライン記者会見で「報復ではなく、自分の権利を取り戻すため」と説明していた。
ゴーン被告は、役員報酬の一部を有価証券報告書に記載しなかった金融商品取引法違反容疑で2018年11月に日本で逮捕され、同法違反や特別背任罪で起訴された。保釈中の19年12月、関西空港からレバノンに逃亡した。
時事通信