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東京:東京都文京区にある鳩山家の邸宅が1996年から一般公開されている。
東京大震災後の1924年に建設された英国風の邸宅は、自由党(現在の自民党)を創設した戦後の保守政治家・鳩山一郎元首相の私邸で、孫の鳩山由紀夫氏もまた首相、民主党代表を務めた。
4世代の政治家が戦後の歴史をこの美しい大正時代の邸宅で過ごした。
邸宅は鳩山家の政治史を物語る。1階には応接室があり、大きなソファーに座ることができる。他に応接室が3室あり、胸像などが置かれている。壁にはジョルジュ・ルオーの絵画がかけられ、各国首脳から送られた品々が政治の歴史的瞬間を想起させる。
2階の大広間からは、彫像が配置された緑豊かな庭園を見渡すことができる。続く記念図書室には、一郎氏が署名した日ソ共同宣言の写しや勲一等のメダルなどが展示ケースに所蔵してある。
テレビ画面では由紀夫氏が、祖父の一郎氏が提唱し、自身も政治マニフェストとした相互理解と独立、共存に基づく友愛の概念について説明していた。