
トロント:大坂なおみは、このところ苦戦を強いられており、ナショナルバンク・オープンでも9日、早々に敗退した。
4度のグランドスラム優勝を誇る大坂は、腰痛で1回戦を途中棄権した。大坂は、カイア・カネピ(エストニア)を相手に、第1セットを6 (4)-7で落とし、第2セットが 0-3となったところで棄権した。
「試合開始から腰に違和感があったの。何とかやり切ろうと頑張ったけど今日はできなかった」と大坂は語った。「カイアの素晴らしいプレーを称えたいですし、彼女の大会残りの試合での活躍を祈りたいと思います」とコメントした。
大坂は、先週のムバダラ・シリコンバレー・クラシックでもココ・ガウフにストレート負けを喫するなど、過去3大会において、1回戦か2回戦で敗退しており、シリコンバレー・クラシックは、アキレス腱のケガから回復して臨んだ全仏オープン以来の試合だった。
その前になる4月上旬のマイアミ・オープンでは、決勝まで進み、世界ランキング2位(当時、現在トップ)のイガ・シフィオンテクに敗れているが、今年度最も調子が良かった。
世界ランキング31位のカネピは、次に同8位のガルビネ・ムルグッサ(スペイン)と対戦する。
その他では、第10シードのガウフ(米国)のマディソン・グレンブル(米国)を6-1, 6-3のストレートで破り、鄭欽文(中国)がレベッカ・マリーノ(カナダ)を3-6, 7-6 (5),6-4で、カミラ・ジョルジ(イタリア)は、第9シードのエマ・ラドゥカヌ(イギリス)を7-6 (0), 6-2で、ビアンカ・アンドレ―スク(カナダ)がダリア・カサトキナ(ロシア)を7-6 (5), 6-4で下している。また、エリーゼ・メルテンス(ベルギー)、サラ・ソリベス・トルモ(スペイン)、アイラ・トムリャノビッチ(オーストラリア)、アマンダ・アニシモバ(米国)、張帥(中国)も勝ち進んでいる。
大坂はアンフォーストエラーに苦しみ、第1セットでは5本中4本がダブルフォルトだった。第1ゲームは、カネピの3つのアンフォーストエラーに助けられ、奪うことができたが、2-1となったところでグランドスラム通算4勝の大坂が勢いを失った。
カネピは7ゲーム中4ゲームを取り、5-3と逆転。そこから大坂は、カネピの2度のセットポイントのチャンスを乗り切る。大坂は強烈なバックハンドとカネピの複数のエラーで同点に追いつき、このセットはタイブレイクに持ち込んだ。
3-3のタイブレークでは、大坂がベースラインを越えるショットでセットポイントを握ると、カネピは次の5ポイントのうち4ポイントを取り、プレーのレベルを上げていった。第2セットも、カネピは大坂のミスショットに乗じ鋭いフォアハンドを放ち、勢いを増していった。
最終ゲームで、この試合2本目のエースを決めたカネピは、強烈なサーブを打ち込み、大坂が高く大きく返したところで試合を終えた。
22歳のアンドレスクは、ブレイクの年となった2019年、全米オープンのタイトルを取る前にこの大会を制している。しかし、それ以来、彼女はケガに悩まされ、2021年の一時期は「メンタルブレイク」したこともあり、大会での優勝はない。アンドレスクの今年の唯一の決勝進出はバート ホンブルク・オープンだが、決勝では、キャロリン・ガルシアに敗れている。
アンドレスクは2回戦でアリーゼ・コルネ(フランス)と対戦する。
AP