

シャムス・エル・ムタワリ
ドバイ:UAEでは抹茶が目立った存在感を獲得している。飲食店、起業家、カフェがこの日本のメジャーな食材を商品に取り入れ始めている。オンライン抹茶ショップの創業者のリエ・シバタさんもその一人だ。
シバタさんは、UAEの顧客に抹茶粉末や関連商品を販売するオンラインストア「メグミ・マッチャ(恵抹茶)」を立ち上げた。
「シンプルにしたかったんです」と言う彼女は、オンラインショップに来たお客さんがどのお茶を選べばいいか迷わないようにしたかったと説明した。ショップでは「とてもなめらかで甘い最高級の抹茶」である「セレモニアル抹茶」だけを提供している。
泡立て器に似た伝統的な竹製の「茶筅」(抹茶を点てるのに使用する)などの道具も購入できる。
メグミ・マッチャのサイトの説明によると、この道具は「日本の茶道において完璧になめらかな抹茶を点てるのに伝統的に使用されます。冬に硬くなった一本の竹から専門の茶筅職人が手作りしています。この家系の工房は、茶道で使われる逸品を代々作り続けています。伝統的な竹製の茶筅はそれぞれが正に一点ものの芸術作品です」
また、適量の抹茶をすくって量り取るための「茶杓」も購入できる。
ウェブサイトによると、「エレガントな曲線を描くその形は、細かい粉末を優雅にすくい取れるように特別にデザインされています」
UAEの顧客に抹茶を提供することはメグミ・マッチャの使命にとって欠かせないことだが、この小さな会社は女性が経営する他の会社を支援する取り組みも行っている。
彼女は、京都の和束にある女性が経営する茶園「喜六園」から抹茶を仕入れている。
シバタさんは、商品の販売だけでなく、抹茶の効用についての認知を広げるためにコーヒーショップでワークショップを開催している。「抹茶のことは知られていますが、伝統的な作り方についてはあまり知られていません」と彼女は言う。