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日本では、モバイルアプリを使って旅行者の運任せで目的地を選べるようになる

このプロジェクトには、新型コロナウイルス感染症による危機で落ち込んだ旅行需要を呼び戻す狙いがある(AFP)
このプロジェクトには、新型コロナウイルス感染症による危機で落ち込んだ旅行需要を呼び戻す狙いがある(AFP)
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25 Aug 2022 01:08:09 GMT9
25 Aug 2022 01:08:09 GMT9

サキナ・ジュザール

日本の旅行者は、人気のモバイルアプリに目的地を決めさせ、旅を運に任せている。

7月、JR西日本の名前で知られる関西の鉄道会社は、オンライン上でサイコロを振って目的地を選ぶアプリ型乗車券「サイコロきっぷ」を発売した。

新型コロナウイルス感染症による危機で落ち込んだ旅行需要を呼び戻す一歩となるプロジェクトだ。

このアプリは、新幹線の路線を含む7つの駅を可能な目的地とした5,000円の往復切符を発行する。さらに、和歌山県の白浜駅や岡山県の倉敷駅など、西日本の駅も追加された。

このアプリでは、予測不可能なスリルを味わえるだけでなく、鉄道会社や航空会社の戦略的手段として活用され、目的地によっては45%~83%の割引が適用され、お得に旅行ができるようになっている。

アプリのチケットは申し込みが必要で、期間限定で販売される。申し込み期間は9月末までで、チケット販売の需要は早くもすでに高まっている。

話題となっているこの企画についてJR西日本の担当者は、「ゲーム的な側面とコストパフォーマンスを楽しんでもらいたい」と話している。

さらに、JR東日本は、往復切符の販売の仕掛けとして12月に「どこカニマイル」を発売する予定である。

JR東日本によるこの企画では、利用者は旅行日と出発地を入力すると、6,000円相当のポイントを利用することができる。その後、東北・北陸などの新幹線47駅の中から目的地候補として4駅が提示される。

この4駅が気に入れば申し込みに進むことができ、その後、4駅の中からランダムに最終目的地が選ばれる。

ANAホールディングス傘下の格安航空会社ピーチ・アビエーションが昨年夏、行き先を決めずに航空券を購入する「旅くじ」を実施したことがきっかけで、このコンセプトが浸透してきた。

観光産業の動向を専門にしている東洋大学の森下晶美教授は、旅行に興味はあるが、行き先を決めるのが面倒という人が多いという背景から、この人気の理由を説明する。

「行き当たりばったりの旅は、ある程度選択肢が絞られるのが魅力だ」と、森下教授は言う。

また、このような旅行は、利用者があまり知らないような場所へ行く機会を作り出すもので、新たな観光需要を掘り起こすための希望の光であるとも付け加えた。

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