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マンガのマインドセット:日本一の『ONE PIECE』ファンたち

2022年9月11日、茨城県神栖市の自宅でAFPのインタビューに応じる、日本の漫画『ONE PIECE』のファン、ARIMO氏。(AFP)
2022年9月11日、茨城県神栖市の自宅でAFPのインタビューに応じる、日本の漫画『ONE PIECE』のファン、ARIMO氏。(AFP)
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29 Oct 2022 02:10:37 GMT9
29 Oct 2022 02:10:37 GMT9

東京:佐藤翔平氏は海賊の漫画である『ONE PIECE』に熱中し、同作品をテーマにした結婚式を挙げるまでになった。その複雑なプロットと向こう見ずなキャラクターたちに夢中になっている素晴らしいファンは、同氏だけではない。

25年前に始まったこの日本の漫画は、全世界で5億部以上売り上げた、史上最もヒットしている漫画の1つだ。

麦わら帽子をかぶったモンキー・D・ルフィとその仲間たちが財宝を求めて冒険する物語で、現在では新作映画のヒットやNetflixでの実写ドラマ化により、さらに壮大な文化的フランチャイズに成長している。

29歳の佐藤氏は、子供の頃からグッズを集め、『ONE PIECE』のイベントに参加するため日本中を飛び回り、「2000万円とは言わないまでも、1000万円以上(現在のレートで67,000ドル)は使った」と見積もっている。

そのため、7月の結婚式で、新婦のジュンナさんが海賊船のケーキを食べ、正装したルフィ一味の巨大ポスターの傍らで記念撮影をした際も、会社員の仲間たちは驚かなかったという。

「彼らは『翔平、お前らしいな』と言ってくれました」と佐藤氏は東京の自宅でAFPに語った。本棚には『ONE PIECE』の単行本が並び、その隣にはトナカイに似たキャラクター、チョッパーのぬいぐるみが置かれている。

「私はずっと『ONE PIECE』と共に生きてきたので、結婚式は『ONE PIECE』に敬意を表して行いたいと思いました」

8月に公開された映画最新作『ONE PIECE FILM RED』は、既に今年の日本映画興行成績1位を記録している。

佐藤氏はこの映画を21回観ている。

タイムズスクエアで11月の米国公開に先立って行われた大規模な広告キャンペーンには、ファンたちがコスプレで参加したが、この映画は海外でもヒットしており特にフランスで大ヒットしている。

集英社では毎年、数万人のファンが「ナレッジキング」を目指してクイズ大会を開催するほど、本作の筋書きは緻密である。

佐藤氏は10位で黄金のトロフィーを獲得したこともある。

また、15位という記録を持つ常連参加者のシステムエンジニアは、ネット上ではARIMOというハンドルネームで通っている。

32歳の同氏は毎晩、息子を寝かしつけた後、『ONE PIECE』シリーズのイラストが飾られた書斎で『ONE PIECE』を読んでいるのだという。

ARIMO氏のトイレの壁にも漫画のページが貼られ、地理が好きな同氏は、ルフィが探検した島や海を地図にするために、自作の地球儀を作成したのだという。

「『ONE PIECE』の世界はとても緻密に考え抜かれていて、どこかに本当にこんなパラレルワールドがあるんじゃないかと思うことがあります」とARIMO氏は語った。

AFP

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