
アラブニュース
リヤド:サウジアラビアは、自国のユニークな自然美を管理・促進するために、国連の専門家によるトレーニングを通して国内の専門知識を強化してきた。
文化省は、世界中の景観の認識・保護を目指すイニシアティブであるユネスコの「世界ジオパーク」プログラムを通して、12人のサウジ国民をトレーニングした。
ユネスコの生態学・地球科学専門家であるエルザ・サットー博士がリヤドでのトレーニングを指導した。オマーンからも学生1人を迎えた。
学生らは「世界ジオパーク」の基本コンセプトや歴史のほか、新たな申請がどのように評価されステータスを与えられるのかについて説明を受けた。
サットー博士は地質遺産の保全・記録とジオツーリズムの促進についてのセッションを行った。また、起業家精神、地質学的多様性の保全、地質遺産の管理についても取り上げた。
今回のセッションは、ユネスコプログラムを通して2021年から2022年にかけてサウジ国民30人をトレーニングし、文化・自然遺産についての専門知識を強化し、同国の自然遺産を国際的に宣伝する文化省の「エキスパート」イニシアティブの一環として行われた。
ユネスコによると、「世界ジオパーク」とは国際的な重要性を有する単一の統合された地理的領域である。2015年の制度開始以来、欧州とアジアを中心に46ヶ国の合計177地域が指定されている。
ユネスコは、「地球資源の持続可能な形での利用、気候変動の影響の緩和、自然災害関連リスクの低減など、社会が直面する重要な問題に対する意識と理解を高め」るために管理されている地域にこの指定を与えている。