
アラブニュースジャパン
着用でき、かつエネルギー効率のよい冷却機構の創造はサイエンスフィクションから適合された概念のように見えるが、空調装置付き衣類を製造する日本企業「空調服」は、これを革新的なファッションアイテムとしてだけではなく、環境保護に役立つ科学進歩だと見ている。
空調装置付きシャツやジャケットから、バックパック、クッション、ベッドにいたるまで、空調服の商品にはリチウムイオン電池で作られた小型空調装置が付いており、使用時間と空気の流れを向上させている。
空調装置付き衣類の内部構造は小型ファン2台が各衣服の裏側に縫い付けられており、ポケットサイズの充電バッテリーパックによってファンに電力が送られ、着用者の皮膚上に空気を循環させる。
この衣服のアイデアが生まれたのは、会社オーナーの市ヶ谷 弘司氏がビルの冷却にどれほどの電力を要するのかに気付いた時だ。最初の一着は、夏の暑さの中を屋外で過ごす建設作業員のために開発された。日本中の建設作業員たちが身体を冷やすために空調装置の付いた作業服を着用し、そしてこの部門における会社への需要を高めた。
2019年時点で空調服は120万点を売上げており、その額は57億に上る。