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イランで拘束されているフランス人がハンガーストライキを開始

写真のポーズをとるベンジャミン・ブリエール氏。場所は不明。(ファイル/AFP)
写真のポーズをとるベンジャミン・ブリエール氏。場所は不明。(ファイル/AFP)
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28 Dec 2021 05:12:56 GMT9
28 Dec 2021 05:12:56 GMT9
  • 「クリスマスに家族に電話をかけることを許されなかったので、12月25日にハンガーストライキ」を開始したと姉妹が明かす
  • スパイ行為と「反体制プロパガンダ」の容疑で裁判を受けることを検察当局が確認したと弁護士が語る

パリ:本人が否定するスパイ容疑で既に18カ月以上イランに拘束されているフランス人男性が、拘束状況に抗議してハンガーストライキを開始したことを、12月27日に家族が明らかにした。

ベンジャミン・ブリエール氏(36)は、禁止区域でドローンを飛ばして写真を撮影したとして、昨年5月にイランで逮捕された。

「ベンジャミンは12月25日にハンガーストライキを開始しました。クリスマスに家族に電話をかけることを許されなかったためですが、20カ月間に及ぶ虐待に注目を集めることもその理由になっています」と、姉妹であるブランディン・ブリエール氏がAFPに語った。

「本人は事態に進展がないと考えています」

家族によると、ベンジャミン・ブリエール氏は2018年にキャンピングカーで北欧を出発して、陸路でイランに向かった無辜の旅行者だという。

5月にブリエール氏のイラン人弁護士は、ブリエール氏がスパイ行為と「反体制プロパガンダ」の容疑で裁判を受けることを検察当局が確認したことを明らかにした。イランでは、スパイ容疑で有罪になると死刑に処せられる可能性がある。

フランス外務省は、イラン北東部マシュハド市にあるバリカバード刑務所に収容されているブリエール氏のスパイ容疑について、「理解できない」と表明している。

ブランディン・ブリエール氏は、「イラン司法府は、この事件を審理する裁判所をまだ決定していない」と語った。

「理由もなく人質にされています。完全に違法であり、しかも私たち家族は何も知りません。ベンジャミンは、フランス外務省からもっと多くのものを必要としています」

パリでは、27日に外務省報道官が、政府は「最大の注意を払って同胞の状況を注視している」ことを明らかにした。

在テヘランのフランス大使館はブリエール氏と定期的に接触しており、報道官によると、逮捕時には「観光客として」イランに滞在していたという。

直近の定期的な面会は12月21日に行われており、その後27日に大使館が再度接触したことを、同省報道官が明らかにした。

ブリエール氏は、活動家が無辜の人質とみなすイランで拘束された10人以上の欧米人の一人である。強力な革命防衛隊の要請で、欧米から譲歩を引き出すために拘束される。

イラン政府は、イランの法律に基づいて拘束していると主張するが、以前には海外で拘束されているイラン人の解放と引き換えに欧米人を解放する用意があることを明らかにしている。

イランで拘束されていることが判明しているこれらの欧米人の中で、イランのパスポートを持っていないのはブリエール氏だけである。

イランは、フランスとイランの二重国籍者である学者のファリバ・アデルカ氏も拘束している。アデルカ氏は2019年に拘束され、2020年5月に国家安全保障にかかわる罪で5年の自由刑を宣告された。10月に自宅軟禁に移されている。

アデルカ氏と一緒に拘束されていた同僚のフランス人学者ローランド・マルーシャル氏は、米国の対イラン制裁に違反した容疑で米国に引き渡されることになっていたイラン人技師ジャラル・ロホラハネジャド氏をフランス政府が釈放した後、2020年3月に解放された。

AFP

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