
東京:日本語の「神様」とプロ野球の村上宗隆選手の名前をもじった「村神様」が、今年の日本の流行語大賞に選ばれ、木曜日に発表された。
日本のプロ野球チーム、東京ヤクルトスワローズに所属するこの22歳のスラッガーは、2022年のレギュラーシーズンで打者部門の三冠王を獲得する最年少選手となった。村上選手は56本塁打を放ち、野球界のレジェンドである王貞治氏が 58 年前に記録した、日本人選手の1シーズン本塁打記録も塗り替えた。
流行語トップ10には、同じく日本のプロ野球チームである北海道日本ハムファイターズの応援に使われて話題となった「きつねダンス」や、スーパーやコンビニエンスストアなどの店頭で、食品を棚の前側から取るよう促すために使われた「てまえどり」などがランクインした。
「悪い円安」や、断言を避けるために文末に使われる「知らんけど」といった言葉もトップ10入りした。
流行語の中には政治関連のものもあった。ウクライナの首都で、ロシアがこの東欧の国に侵攻する前はロシア語名の「キエフ」と呼ばれていた「キーウ」、7月に射殺された安倍晋三元首相のために政府が行い、世論を二分した「国葬儀」、強い信仰心を持つ人の子どもを指し、安倍元首相の暗殺後に注目を集めるようになった「宗教2世」といった言葉である。
今年のトップ10に、新型コロナウイルスに関連する言葉は選ばれなかった。
流行語のトップ10と大賞は、漫画家のやくみつる氏、コラムニストの辛酸なめ子氏、女優の室井滋氏ら7人の審査員によって、30件の候補の中から選ばれた。
時事通信