
ドーハ:サッカー・ワールドカップで、日本はまたしてもベスト8のハードルを越えることができなかった。
決勝トーナメント1回戦の相手であるクロアチアに延長戦の末1-1で引き分けた後、PK戦で3-1の敗北を喫し、準々決勝進出を逃した。日本が16強による決勝トーナメント1回戦で敗退するのはこれで4度目。
期待とパフォーマンス
森保一監督は何ヵ月も前から、日本代表チームの目標は初の準々決勝に進出することだと話していた。故に、その基準に照らし合わせると、日本はパフォーマンスが足りなかったということになる。
しかし、グループリーグでワールドカップ元王者のスペインとドイツにいずれも2-1で勝利したことにより、日本がサッカー強豪国と互角に戦えるだけの力をつけてきたことを示した。
「ベスト8の壁を破ることは再びかなわなかったが、選手たちは新しい時代の日本サッカーを見せてくれた」。森保監督はこのように話した。
森保監督は「まだ改善する必要がある」と言いながらも、「選手たちは、堂々と胸を張れる結果を残した」と語った。
誰が去るのか?
フルバックの長友佑都(36)とGK川島永嗣(39)は、それぞれ4度目の代表入りだったが、次のW杯への参加は確実にないだろう。長友は4試合すべてに出場したが、川島は一度もベンチから離れることはなく、その代わり、若いチームを指導するベテランとしての役割を担った。
キャプテンでDFの吉田麻也は、3度目のW杯出場だった。34歳である彼は、今回が最後のW杯となる可能性が高い。
「今の気持ちを表す言葉が見つからない」。長友はクロアチア戦の敗戦後、このように語った。「最後の最後まで、自分たちができることはすべてやった。今後は若い選手たちが、この悔しさをバネにして、日本サッカーをより良いものにしてくれると信じている」
次に誰がやるのか?
すぐに思い浮かぶのは、3人の名前だ。
ドイツのクラブチームSCフライブルクでプレーするMF堂安律は、今大会で2得点を挙げた。これからの日本代表チームの柱になることは間違いないだろう。また、イングランドのプレミアリーグ、ブライトン&ホーヴ・アルビオンで活躍するMF三苫薫も有望株だ。
三苫は、クロアチアに敗れたPK戦で、PKを外した3人の選手のうちの1人である。
3人目として、同じくMFの久保建英が挙げられる。彼は現在、スペインのレアル・ソシエダ所属の21歳だ。
次に何があるのか?
日本は、これまで4度優勝しているアジアカップの出場権を獲得している。当初2024年1月に予定されていた同大会は、中国が新型コロナウイルスを理由に開催を辞退し、開催地はカタールに移った。
AP