アミン・アッバス

ドバイ：エミレーツ・ファルコナーズ・クラブ（EFC）事務局長のマジッド・アリ・アル・マンスーリ氏と、INPEX-JODCOの執行役員であり、専務執行役員、アブダビ事業本部長である藤井洋氏が、アラブ首長国連邦と日本の鷹匠の間の友情、学生交換、文化協力のプログラムの促進と支援についての合意覚書（MOU）に署名した。

この調印の際には、石油およびガス事業の開発、生産を先導する「INPEX」社の代表取締役社長上田隆之氏と、代表取締役会長の北村俊昭氏も同席した。

この合意覚書に従い、アラブ首長国連邦と日本の協力のもと、鷹狩の活動やイベントへの参加が行われる。これは、人間の文化遺産を保存し、本物の伝統を保持し、両国の鷹狩の有識者と専門家の監督の下で持続可能な狩猟を促進するという目標の導入に付随するものである。

日本人学生は、2016年にアル・ダフラ地域の統治者代表で、エミレーツ・ファルコナーズ・クラブの会長であるシェイク・ハムダン・ビン・ザイード・アル・ナヒヤーン氏の指導の下に設立された、ムハンマド・ビン・ザイード・ファルコニー・アンド・デザートフィジオグノミースクールで、本物のアラビアの鷹狩りの伝統について訓練し学ぶことができる。これは、アラビアの鷹狩り、地形学、砂漠の伝統の教育に特化した世界初の先駆的なプラットフォームとなる。

さらに、首長国連邦の学生と鷹匠は日本の「SAWA」鷹匠学校に招かれ、日本の文化遺産に強く根ざした道具、学校、慣行の特定のコレクションに反映される古い日本の鷹狩りの伝統について学ぶ。

この機会に、エミレーツ・ファルコナーズ・クラブの事務局長であるマジッド・アリ・アル・マンスーリ氏は、UAEと日本が半世紀以上にわたって良好な関係を築いてきたことの認識を示した。 「今日、これらの関係は協力の段階を超えて、戦略的パートナーシップとなり、近年、新たな段階に入りました。文化遺産プロジェクトは、これらのコラボレーションの１つです。」と彼は述べた。

エミレーツ・ファルコナーズ・クラブとの合意覚書の署名の際、日本代表団はムハンマド・ビン・ザイード・ファルコニー・アンド・デザートフィジオグノミースクールを視察し、代表団のメンバーは持続可能な狩猟を通じて野生生物を保護するアブダビとアラブ首長国連邦の遺産の保存と保護における努力と成果を称賛し、アラブの鷹狩りの芸術をすべての年齢層に対して教育し、また、本物の伝統を守るために若い世代を教育する学校のプログラムに敬意を表明した。

エミレーツ・ファルコナーズ・クラブが、鷹狩りの倫理とその真の伝統についての認識を高め、持続可能な狩猟方法を開発し、鷹狩りの特徴と利点のすべてを真のアラブの遺産および誇りに値する歴史的遺産として保存することを目的とし、2001年9月に設立されたことは注目に値する。 過去22年間、同クラブは、地域および国際レベルで、UAE内外の鷹匠を結びつける共通の芸術および遺産として、鷹狩りの価値の認識を広めることに成功してきた。 アブダビ国際狩猟馬術展示会は、中東とアフリカで最大のものであり、2003年から同クラブによって開催されている。

同クラブは長年にわたり、持続可能な狩猟を支援し、文化遺産を保護するための最も重要なイベントの多くを組織してきた。その中で最も注目すべきは、2011年、2014年、2017年にアブダビで開催された、鷹匠のための世界的なフォーラムである国際鷹狩りフェスティバルで、さまざまな大陸から鷹匠が集まり、参加者は約90か国からの800人以上であった。

INPEXコーポレーションは、日本最大の探査・生産 （E&P） 企業であり、現在、オーストラリアのイクシスLNGプロジェクトのオペレーターとしての活動を含め、複数の大陸にまたがりいくつかの主要プロジェクトに関与している。 石油・ガス事業の徹底したクリーン化と5つのネットゼロ事業の拡大により、INPEXはエネルギー変革のパイオニアとして、石油、天然ガス、水素、再生可能エネルギーなど多様でクリーンなエネルギーの安定供給を目指している。