



リヤド:マジド・アロタイビさんは大きな夢を持っている。
2月に発足したU-17サッカー・サウジ女子代表のキャプテンである彼女は、全国の少女たちに刺激を与えたいと思い、グリーンファルコンズでFIFAワールドカップ優勝を果たすことを夢見ている。
クロアチア人のステラ・グタル監督率いるU-17チームには28人の選手が所属している。キャプテンを務めるアロタイビさんは、サウジ女子1部リーグにおける最年少選手の一人だ(アル・ヤママFC所属)。
アロタイビさんは6歳だった2013年に、プロサッカー選手だった父親が監督を務めるチームでサッカーを始めた。
アロタイビさんはアラブニュースに対し、「お父さんが選手だったので、私の中にサッカーの血が流れているような気がしていました」と語る。「幼い頃からサッカーが私の生活の大部分を占めていました」。家族や友人たち、「そして応援してくれる皆」の存在が主なモチベーションだったという。彼女自身も他の人たちのモチベーションの源になりたいと思っている。「(リーグとサウジ代表チームで)最年少選手の一人なので、もっと若い女の子たちに刺激を与えなければいけません」
彼女はすかさずアル・ヤママFCのチームメイトへの感謝を口にした。「誰よりもチームメイトに感謝したいと思います。私が居心地よくいられるようにしてくれたからです。私が最年少の一人だから気遣ってくれたのです」
アロタイビさんは、プロになりたければ規律と専心が重要だと強調する。
「試合が好きで、凄いプレーをしたい、たくさんのことを成し遂げたいと思うなら、自分がやっていることを100%信じる必要があります」と彼女は説明する。「常に遅れずに来ること。常に最初にフィールドに来て、最後にフィールドを去ること。何かに情熱を持っていれば、凄い事をたくさん成し遂げられます」
3月24日、サウジアラビアの女子代表チームがFIFA世界ランキングに入った。過去1年間の国際試合9試合の結果を反映したものだ。
アロタイビさんは語る。「現在、サウジ代表チームは188チーム中171位にランクされています。これは私たちがこれほどの短期間にどれだけ努力してきたかを証明するものです。だから、神の思し召しがあれば、今後もっと上位に行けるでしょう」
最近の国際親善試合で勝利を収めた後にチームが公式写真撮影のために集まった時、アロタイビさんはマンチェスター・シティFCのスターであるアーリング・ハーランド選手のゴールパフォーマンス「ヨガ瞑想」の真似をした。
「ハーランド選手のパフォーマンスであることは知っていますが、嬉しくてはしゃぎたかったのです。真っ先に思いついたのがあれでした」と彼女は語る。「今はルーティンになっています」
彼女にはもう一つトレードマークのポーズがある。両手で「M」の文字を作るポーズだ。
「マジドのMです」と彼女は話す。「これからの試合で神の思し召しがあってゴールできたら、このポーズをしようと思います」
現在、アロタイビさんはアル・ヤママFCCとサウジ代表チームでのキャリアに集中しているが、将来的な移籍については考えているのだろうか。
「次はリーグで最高の選手になりたいと思っています」と彼女は言う。「(他の)クラブについては…これからのお楽しみということで」