



毎年200万人以上が訪れる北海道の冬の祭典「さっぽろ雪まつり」が4日、札幌市中央区の大通公園などで開幕した。雪像や氷像計201基が市内の3会場に展示され、11日まで開催する。
今年は記録的な少雪となり、実行委員会は倶知安町や喜茂別町など雪が多い場所から輸送する異例の対応を取った。また、新型コロナウイルス対策として、会場内の休憩所などにアルコール消毒液を置いたほか、中国語などでマスクの着用や手洗いを促すポスターを掲示した。
メイン会場の大通公園には、アイヌ文化施設「民族共生象徴空間(ウポポイ)」(白老町)の4月開館に先立ち、アイヌ民族が「村の守り神」として敬うシマフクロウや、広範囲の交易などに使っていた船など計5基の大雪像が登場。昨年の日本とポーランドの国交樹立100周年を記念したワルシャワの水上宮殿も展示された。
リーチ選手の雪像を見に徳島県から訪れたという堀江雅博さん(64)は「新型ウイルスへの懸念はあったが、一度は雪まつりを見てみたいと思い、覚悟を決めて来た」と話した。
JIJI Press