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ロナウドのジェスチャーが物議、ファンや専門家の間で意見分かれる

ロナウドが明らかに不満げにピッチを去った際、大喜びでリオネル・メッシの名前を叫ぶホームのファンから嘲笑され、このリアクションが生まれた。(Twitter/@AlNassrFC)
ロナウドが明らかに不満げにピッチを去った際、大喜びでリオネル・メッシの名前を叫ぶホームのファンから嘲笑され、このリアクションが生まれた。(Twitter/@AlNassrFC)
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23 Apr 2023 03:04:54 GMT9
23 Apr 2023 03:04:54 GMT9
  • サウジアラビアの弁護士が、アル・ヒラル・ファンの嘲笑への対応を巡りアル・ナスルのポルトガル人スーパースターであるロナウドの国外退去求める
  • サウジアラビアサッカー連盟は、不正行為の証拠がないと判断したためロナウドを処罰しない方針

ジョン・デュアーデン

リヤド:

クリスティアーノ・ロナウド(@cristiano)のような選手が新しいクラブにやってくると、ピッチ内外で必ず花火が打ち上げられるが、『ROSHN Saudi League』(#Roshn #SaudiLeague)でもそうであった。

12月末にアル・ナスルがスターであるクリスティアーノ・ロナウドの登場を発表して世界に衝撃を与えて以来、初めて、5度のバロンドール受賞者であるロナウドがサウジアラビアの世論を二分することになった。

そしてほぼ必然的に、その最大の山場である「リヤド・ダービー」(アル・ナスル対アル・ヒラル戦)でも物議を醸すこととなった。この試合は、先週の18日火曜日にロナウドが率いるチームが2-0で敗れ、優勝への望みを大きく削ぐ結果となった。

ロナウドが明らかに不満げにピッチを去った際、ホームのファンが長年のライバルであるリオネル・メッシの名前を連呼し嘲笑した。ロナウドはその後、青い服を着たサポーターに対して卑猥ともとれるジェスチャーで自分の股間を掴んだ。

マンチェスター・ユナイテッド、ユベントス、レアル・マドリードの元スターであるロナウドを国外退去させるべきだという声まで出ていた。弁護士のヌーフ・ビン・アーメッド氏もそうした見解を持つ一人として、ソーシャルメディアに次のように投稿した。「公然わいせつ行為で、外国人が犯すと逮捕・国外退去となる罪の一つとされています」

ソーシャルメディア上でも意見が分かれ、ロナウドのサポーターの多くは当然ながらこの事件を軽視し、ライバルチームのファンやメッシのファンは、卑猥なジェスチャーだと批判した。

https://twitter.com/vartatico/status/1648441528245948421

アル・ナスル側の説明では、グスタボ・クエラとのチャレンジによってそ径部を負傷したとのことで、アル・ヒラルのロナウド選手はこのチャレンジによってイングランド人レフェリーのマイケル・オリバーから警告を受けたという。

倫理学の専門家は、ジェスチャーの裏に隠された意味を知ることは不可能であり、このような状況では通常、選手は疑わしきは罰せずと判断されると述べている。サウジアラビアサッカー連盟の規律・倫理委員会からは何の罰則も課されなかったが、アル・ナスルは後半に選手たちがフィールドに出たため罰金を科せられた。

何が起きたのか、なぜそのようなことをしたのか、本当に本人にしかわからない出来事の一つだ。

しかし確実に言えることは、ロナウドが世界中の市場で販売されているアル・ナスルの有名な黄色いシャツを初めて着て以来、ロナウドを巡るネガティブな見出しは今回が初ということである。怪我が回復していればの話だが、次の出場となる月曜日のキングス・カップ準決勝のアル・ウェハダ戦には、さらに多くの注目が集まることだろう。

ピッチを去る際に、ロナウドが不満げな表情を浮かべていたことも事実だ。ロナウドは物議を醸す状態で決めたゴールにVARによってオフサイドの判定を受けており、VARはロナウドが蹴るはずだったPKの判定をも覆した。ナンバーワンを目指すその情熱と想いこそがロナウドがサッカー史上最高の選手の一人にしており、トップクラスの水準が満たされない時のロナウドの不満感は、誰の目にも明らかだ。

ロナウドにとっては、スペイン、イングランド、イタリアとチャンピオンズリーグでタイトルを争っても、『ROSHN Saudi League』でタイトルを争っても、勝利への欲望と意志は揺るがない。

中国でのカルロス・テベスはその一例で、特にテベスは上海での生活を7カ月間の休暇と表現していたが、アジアの多くのリーグで海外からの輸入組選手がやって来て、高額な報酬を受け取り、大した努力もせず、何の影響も及ぼさずに去っていく。ロナウドの情熱は本当に計り知れず、だからこそ、ロナウドのファンは彼を愛しているのだ。サウジアラビアにおいては、ロナウドが11試合で11得点しているのが救いである。

ピッチの外でも、ロナウドは新天地での生活を楽しんでいる。2月22日には、伝統的な衣装を着て建国記念日を祝う姿が撮影され、家族で同国の歴史的建造物や観光名所を訪れる姿が目撃されている。金曜日、アル・ナスルはロナウドのイード・アル・フィトルを祝う挨拶を掲載し、同選手も個人チャンネルで同様の所感を投稿した。

ロナウドはあらゆる分野においてほとんど失敗をしないが、今週初めて、ロナウドが失敗したと思う人々が出てきた。ロナウドがアル・ナスルを優勝に導くため、月曜日から数週間、さらなる花火が上がることを期待する。

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