
東京: 日本のベンチャー企業であるispaceが先月行った月面着陸ミッション「HAKUTO-R」の失敗は、高度の誤認識により宇宙船が燃料不足になったことが原因だったと、同社は26日に発表した。
東京に本社を置くispaceは、HAKUTO-Rミッション1の月着陸船で世界初の商業的な月面軟着陸を試みたが、着陸船との通信が途絶えた。
月面着陸失敗は、日本の宇宙開発計画における最新の挫折である。日本の宇宙航空研究開発機構は、3月に新型の中型ロケット「H3」を破壊せざるを得なくなり、10月には固体燃料ロケット「イプシロン」が打ち上げ後に失敗した。
ispaceは、2回目、3回目のミッションに向けて改良を加えていくとしている。
ispaceの袴田武史CEOは、日本記者クラブで記者団に対し、「この2つのミッションを通じて、将来的に安定した商業化を実現するために、知識をできるだけ増やすことが非常に重要だ」と述べた。
過去数十年間は政府の宇宙機関が宇宙開発を支配していたが、現在では多くの民間企業が、米国およびその同盟国と野心を強める中国との間で新たな宇宙開発競争を繰り広げている。
NASAは、多くのペイロードを軌道に乗せるためにイーロン・マスクの率いるSpaceXに頼ってきたが、先週、ジェフ・ベゾスの率いるBlue Originのチームに月着陸船の契約を発注した。
2024年には2回目のispaceミッションが予定されており、同社の月面探査車を搭載するためもう1機のミッション1着陸船を投入する予定である。2025年以降、同社は、米国の宇宙ソフトウェア開発会社Draper社と協力して、NASA のペイロードを月に運び、2040年までにスタッフが常駐する月面コロニーを建設することを目標としている。
ロイター