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イスラエル首相が14年ぶりにトルコ大統領と会談

ニューヨークで開催中の国連総会での会談中に、イスラエルのヤイール・ラピード首相と握手するトルコのレジェップ・タイイアップ・エルドアン大統領(右)(トルコ大統領府AP)
ニューヨークで開催中の国連総会での会談中に、イスラエルのヤイール・ラピード首相と握手するトルコのレジェップ・タイイアップ・エルドアン大統領(右)(トルコ大統領府AP)
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22 Sep 2022 12:09:50 GMT9
22 Sep 2022 12:09:50 GMT9
  • 両国はかつて親密な同盟国だったが、2010年にはそれぞれの大使を引き揚げた

エルサレム:イスラエルの首相が14年ぶりにトルコの大統領と会談を実施した。中東地域における2つの大国は長い間対立していたが、両国の関係が温まる最新の兆しとなった。

イスラエルのヤイール・ラピード首相は、国連総会でトルコのレジェップ・タイイアップ・エルドアン大統領と会談したと発表した。国連総会は年に一度開催される世界のリーダーたちが集まる場であり、現在ニューヨークで開催されている。

エルドアン大統領との会談でラピード首相は、最近両国の外交関係が完全に回復したこととや、今週になって新しいイスラエル大使がトルコに任命されたことを「称賛」したという。

11月の選挙までイスラエルの首相を代理で務めるラピード氏がエルドアン大統領に温かく挨拶する場面により、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ元首相に代わる外交官としての同氏の評価が高まるだろう。ネタニヤフ元首相は自らを世界的な政治家と自負しているが、10年以上政権を担っている間にトルコとの関係は悪化した。

ネタニヤフ首相が昨年退任して以来、エルドアン首相はより親密な関係をトルコと築こうとする姿勢を示している。緊張した関係が長年にわたって続くなかで、エルドアン首相はパレスチナ人に対するイスラエルの政策を公然と批判してきた。一方イスラエルは、トルコがガザ地区を支配するパレスチナの過激派組織ハマスを受け入れていることに反発している。

両国はかつて緊密な関係にあったが、2010年にはそれぞれに大使を引き揚げた。パレスチナ人への支援物資を運ぶ船団がガザに向かう途中でイスラエルの封鎖を破った際、イスラエル軍が船団を襲撃し、トルコの活動家9人が死亡したためだ。

しかし、イスラエルの大統領が代わり、3月にヘルツォーク新大統領がトルコを公式訪問するなど、友好の兆しが見えてきたことにより、両国は大使の交換に合意した。両国は今も、イラン封じ込めを含む様々な戦略的利益を共有している。

ニューヨークでの会談では、ラピード首相はトルコでのイランの攻撃に対する情報機関の協力についてエルドアン首相に感謝し、イスラエル人の行方不明者や捕虜の問題を取り上げたと政府関係者が明らかにした。

また、声明によると、両首脳はエネルギー協力についても議論した。エルドアン大統領は、地中海にあるイスラエル近海の海底天然ガス田をトルコが利用することに関心を示している。

AP

 

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