
開幕まで5カ月となった東京五輪・パラリンピックについて時事通信社が実施した世論調査で、「開会式、閉会式や競技を会場で見たいか」を聞いたところ、昨年7月の同じ調査から0.4ポイント減少し、36.7%にとどまった。新型コロナウイルスの感染拡大も背景にあるとみられる。
五輪・パラを「会場で見たいか」との問いに「ぜひ見たい」は9.2%、「できれば見たい」は27.4%で合計は36.7%。昨年7月の同じ調査では37.1%で、2018年の45.6%から下がり続けている。
「まったく見たいと思わない」は23.2%、「それほど見たいと思わない」が39.5%で、見たいと思わない人は計62.8%に上った。
見たいと思わない人に理由を8項目から複数回答で聞くと、最多は「テレビ放送などで十分」が70.0%。「会場が遠くて行くのが大変」38.5%、「夏の暑い時期で熱中症などが不安」22.0%などの順だった。
観戦チケットについては、「申し込んで抽選に当たった」は1.3%。最多は「購入するつもりはない」の69.6%で、以下「申し込まなかったし、今後購入するか未定」が15.8%、「申し込んだが外れ、今後は未定」5.6%、「申し込まなかったが、今後購入したい」4.7%、「申し込んだが外れ、今後購入したい」2.4%という結果だった。
大会開催についての不安を10項目から複数回答で聞くと、最多は「期間中、渋滞や混雑で交通機関の利用が不便になる」の39.9%。「開催費が膨らみ、税金で穴埋めされるのではないか」38.0%、「日本が犯罪やテロの標的となるのではないか」37.2%が多かった。
JIJI Press