
ソウル:日中韓3カ国は26日、尹錫悦政権が議長国として目指す日中韓首脳会談の年内開催に向け、ソウルで約4年ぶりの高官協議を開いた。首脳会談は2019年を最後に中断している。韓国大統領府関係者は「年末の首脳会談に向け取り組みを推進している」と説明しており、開催の意思を確認し、日程や議題などの調整を加速させる。
協議には日本の船越健裕外務審議官と中国の農融外務次官補、韓国の鄭炳元外務次官補が出席。さらに外相会談を行った上で首脳会談という流れが通例だ。
首脳会談には日中両国の首相と韓国大統領が参加する。年1回が原則だが、2国間関係悪化のあおりで、中断を繰り返してきた。韓国政府高官によると、中国の習近平国家主席は今月23日、杭州市での韓国首相との会談で、日中韓首脳会談の「適切な時期の開催を歓迎する」と、前向きな姿勢を示した。岸田文雄首相も10日のニューデリーでの尹大統領との会談で議長国の取り組みを「支持する」と伝えている。
時事通信