
木原稔防衛相が10月初旬に就任後初めて訪米し、オースティン国防長官と会談することが26日、分かった。日米同盟の抑止力・対処力強化を確認。自衛隊と米軍の一体的な運用の強化に向けた協議を加速させる。
木原氏の外遊は就任後初めて。日本を取り巻く厳しい安全保障環境を踏まえ、日米の結束を内外に示すのが狙い。台湾海峡有事をにらみ、南西地域の弾薬庫など基地・施設の共同使用や共同訓練の推進を確認する。
防衛相会談では、反撃能力(敵基地攻撃能力)の効果的な行使に向けた連携の在り方などを協議。陸海空3自衛隊を一元指揮する常設の統合司令部の創設に向け、日米の役割分担や共同作戦の深化について意見交換する。
ミサイル防衛に関し、中国や北朝鮮、ロシアが開発・配備を進める「極超音速兵器」に対処する新型迎撃ミサイル共同開発の調整加速を議論。核の傘を含む拡大抑止の実効性確保も議題となる見通しだ。
時事通信