
安倍晋三首相は25日、国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長と首相官邸で会談した。イランの核合意や北朝鮮の非核化について、首相は「IAEAの役割を重視しており、引き続き緊密に協力していきたい」と強調。グロッシ氏は日本の努力に謝意を示した。
東京電力福島第1原発をめぐり、首相は廃炉への協力に謝意を伝達。グロッシ氏は「復興と廃炉を同時に進める日本の取り組みを尊重し、引き続き協力していく」と表明した。
首相は「日本は唯一の戦争被爆国として、核不拡散の要であるIAEAの活動を極めて重視している」と述べ、全面的に協力する考えを伝えた。グロッシ氏は「日本と非常に緊密な良い関係を維持することができている」と応じた。
グロッシ氏は、昨年7月に死去した天野之弥氏の後任の事務局長として、同12月に就任。首相は「事務局長として初訪日を歓迎する」と述べた。
JIJI Press