
イスラエルからの退避を希望した邦人8人を乗せた日本政府のチャーター便が現地時間14日夕(日本時間同日夜)、テルアビブ近郊のベングリオン国際空港からアラブ首長国連邦(UAE)のドバイに向けて出発した。パレスチナのイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘開始後、政府による邦人退避の支援は初めて。
イスラエルの商用便が限られている現状を踏まえ、チャーター便の手配が必要だと判断した。搭乗対象は、政府の意向調査に対して出国を希望した邦人で、ドバイまでの空路移動を支援。到着後の行き先はそれぞれの判断に委ねる。
日本外務省によると、イスラエルに滞在する邦人は約1300人。既に多くは出国したというが、現時点の滞在者数は明らかにしていない。
政府はまた、民間機の運航が困難になった場合の邦人退避に備え、航空自衛隊の輸送機などを自衛隊の拠点があるアフリカ東部ジブチに派遣した。