
東京:18日に発表された公式統計によると、日本の9月の訪日外客数は4カ月連続となる200万人超えを記録し、中国市場の回復が鈍い中で新型コロナウイルス拡大前の水準までほぼ完全に回復した。
日本政府観光局(JNTO)のデータによると、9月のビジネスおよびレジャー目的での訪日外客数は218万人で、8月の216万から若干増加した。
訪日外客数は、2019年に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大によって世界規模で渡航制限が行われる以前の水準の96.1%まで回復した。
日本は1年前に世界でもトップクラスに厳格だったCOVID-19関連の入国制限を解除し、多くの国からのビザなしでの旅行が再開され、5月には残りの規制をすべて解除した。
訪日客は急速なペースで回復を続けており、航空便の国際線増便、円がおよそ33年ぶりの安値を記録したことで日本が割安な旅行先となり、ピークとなった7月の訪日客は232万人を記録した。
「米国はインフレですべてがとんでもなく高いので、こちらはだいぶ物価が安いです」ハワイから来日した48歳のエンジニア、ジョン・ハーディスティさんは先日の東京でのショッピング旅行中にそう語った。「昼と夜ほどの違いです」
JNTOによると、米国、韓国、シンガポールをはじめとする15市場からの訪日客は9月として過去最高を記録した。メキシコからの訪日客数は単月過去最高を記録した。
こうした市場からの強い需要は、2019年時点で訪日客の約3分の1、日本全体での観光客支出の40%を占めていた中国本土からの訪日客が依然として60%に留まっている状況を補う形となっている。
JNTOのデータによると、2023年に入ってからの9カ月間での訪日客数は1,700万人以上となったが、2019年の約3,200万人とは依然として大きな開きがある状況だ。
ロイター